コロナ禍において介護派遣切りが増えてきている理由

最近、ごく一部ではありますが、介護派遣切りが増えてきていることをご存知ですか?

介護業界は慢性的な人材不足のため、他の業界と比べれば比較的少ないものの、これまでも介護派遣切りはありました。

理由としては、事業所の経営困難、事業所と派遣社員のミスマッチ、人間関係のトラブルなどありますが、意外にも、人材不足であるはずが「その事業所の雇用で人員が確保できたから」というもあるんです。

ですが、ここ最近の派遣切りには、コロナ禍であることも大きく影響していると言います。

この記事では、派遣切りの実態と、コロナ禍の影響についてお話ししていきます。

派遣社員には、その事業所との「契約期間」があります。
最長で3年だそうですが、契約期間が満了になる際、そこで働き続けるかどうかの「契約更新」についての話になります。
派遣切りとは、その「契約更新がされないこと」を言います。

 

これまでの介護派遣切り

介護業界全体においては、人材不足がもはや当たり前の状況です。

なので、他の業界に比べれば、派遣社員が切られることはあまりない方です。

あまりない方ですけど、ないわけではありません。

その辺の実態についてお話ししますね。

 

派遣切りの実態

今、介護はどれくらいの人員を必要としているか。

厚生労働省によりますと、

  • 2020年度末までに216万人ほしい
  • 2025年度末までに245万人ほしい

2016年で介護職員の人数は190万人だったそうで、そこから4年で26万人増やしたい、さらに5年後にはもう30万人増やしたいとご所望だったそうです。

1年につき6万人は増やしたい計画が発動中です。

ですが、見込みでは2020年現在、10万人足りてないそうです。

 

ちなみに、2025年度までの希望人数に対する不足率でいいますと、1位はどこだと思います?

福島県:25.9%です。

「東北だからねー」とか思ってません?
生まれも育ちも東北の僕がそう思うくらいなんですが、案外そうでもありません。

東北6県中、2位の秋田でも14.3%で、東京(15.6%)より低いんです。
高齢化率ではトップですけど(^^;

以外にも、千葉県が25.9%で1位タイ。

もちろん、実数で言うと1万人以上の開きはあります。
人口比率の問題ね。

あくまでも、必要な介護職員人数に対する不足率です。

 

とにかく、そんな介護業界ではどうしても人手がほしいわけです。

だったら派遣切りしなきゃいいじゃんって思うところですよね。

でも、「業界全体」と「各事業所」では状況が違います。
経営状況や人間関係しかりですし、Aの施設では人が足りないけど、Bの施設は「今年度雇用確保できたから派遣いらなーい」ってこともあり得るわけです。

 

派遣切りの原因

何度かお話ししてますが、派遣切りがされる原因は4つあります。

  1. 事業所の雇用で人員が確保できた
  2. 事業所の経営が苦しくなった
  3. 事業所とのミスマッチ
  4. 人間関係のトラブル

1つずつ解説しますね。

 

事業所の雇用で人員が確保できた

基本的に、事業所で介護派遣を使うのは、その事業所の人員が足りない時です。

なので、「新しくパート・正社員を採用するまで」とか、その人員が足りてない期間だけってことが多いんですね。

 

事業所の経営が苦しくなった

介護派遣って、けっこう高時給です。
その分即戦力であることが求められるんですけど、残業を強いられることもないので、さっぱりしたお付き合い感覚で仕事ができます。

時給が高い分、事業所の経営が傾いた時、事業所としては人件費を削りたいとこなので、コストカット的に派遣切りが行われる可能性がありますね。

 

事業所とのミスマッチ

事業所側と派遣職員の相性が合わないことがあります。

先ほどもお話しした通り、介護派遣は高時給であるがゆえに即戦力を求められますが、蓋を開けてみたら思いのほか仕事できねーって人も、残念ながらいます。

また、事業所のルールだの方針、雰囲気と合わないってこともざらにあって、仕事がスムーズに進みにくい場合があります。

事業所側が合わないって思ったら、派遣会社に連絡して「チェンジで!」ってことがあるんです。

 

人間関係のトラブル

まあ派遣に限った話ではないんですが、やっぱり介護ってチームケアでして、チームの中に派遣がポッと入ると、アウェイ感えげつなくなる可能性があります。

仕事ができるできないはもちろん、性格が合わないとか、短期的な契約であるために深い人間関係が築きにくいことなどが原因ですね。

逆に言えば、こういうトラブルがあったら派遣会社に間に入ってもらって、また別のとこを紹介してもらうって気軽さはあるんですけどね。

 

コロナ禍の介護派遣への影響

先にお話ししましたが、介護業界全体ではもちろん人材不足に悩んでいるわけですけども、事業所ごとに見てみると、「こっちは人足りてるよ」ってこともたまにあります。

昨今のコロナ禍において、各産業の倒産・解雇が話題になってますよね。

その影響から、介護の雇用に駆け込む人が増えてきているそうです。

そうなると人員が足りちゃうので、高時給の派遣さんはコストカットとして派遣切りにあいます。

 

これは一時的なもので、今後の動向次第ではまた元の鞘に収まる可能性も十分にあるんですが、少なくともそれまでは、どんなにいい事業所だったとしても別のところに行かざるを得なくなります。

派遣ってのはフットワークが売りですから、世間の状況に合わせて働ける柔軟さが必要になりますね。

もちろん、コロナ禍だろうが人手が足りない事業所はありますが、そんな中でも人が来ない事業所って、ちょっと不安になりません?

 

派遣は自由度が高い上に時給も高いですが、その他に安定した収入がないのであれば、この機に雇用として働くのもひとつの手かもしれません。

 

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最後に

介護の仕事について、度々記事に、転職・副業の選択肢や、正社員・介護派遣についてお話ししてきました。

 

 

どの働き方にもメリット・デメリットがあります。
それを理解した上で、紹介した内容からあなたに合うものを選んでもらい、満足いく形で介護職員しててもらいたいと思ってます。

 

ですが正直、ここまでは建前です。

 

本音を言うと、介護に収入を求めるのは厳しいと思ってます。

特に社会福祉法人となると、お金回りがめちゃくちゃシビアなので、事業所のさじ加減で職員の給料アップとはいかないんです。

だから介護派遣っていう手があるんですけども、状況によっては切られることもあります。
フットワークに自信のある方ならそれでも大丈夫でしょうけど。

 

昔から、介護は給料面で割に合わないといいます。
昔よりは改善されてきているものの、行政がどう出るかをハラハラしながら待っているのが現実です。

 

ならば僕は、収入は副業に求めて、好きな仕事と言える介護に従事し続けたいと思ってます。