カルシウムだけでは不十分!骨粗しょう症予防の3つの秘訣

骨粗しょう症予防に必要なのはカルシウムだけではない

ある程度年をとったら、若い頃と比べてかなり骨は弱くなっていると思ってください。

「入居者は全員骨粗しょう症だと思って丁寧に対応しよう!」
という介護施設もあります。
それぐらい、高齢者に骨折が多い原因になっているのです。

骨粗しょう症の診断を受けてなくても、弱っている可能性はあるので、十分に気を付けてください。

骨粗しょう症の予防に必要なもの

骨粗しょう症予防のために、カルシウムを摂ることももちろん重要です。

ですが、実はカルシウムだけ摂っていても骨は丈夫にはなりません

骨を丈夫にするには、カルシウムと一緒にミネラルを摂ることが重要なのです。

というか、カルシウムもミネラルの一種です。
私たちの骨にあるカルシウムの99%は、リン酸というミネラルとカルシウムが結合したリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)です。

つまり、このリン酸と一緒にカルシウムを摂取しないといけないということです。

カルシウムと一緒に摂ると言えば、ビタミンDが思い浮かぶ人も多いでしょう。

確かにビタミンDも効果的なのですが、これはあくまで「効果を高めるサポート薬」。

骨粗しょう症の予防に必要なもの その2

そして実は、もうひとつ重要なものがあります。

それは「水分」です。
水分補給も骨粗しょう症予防には不可欠だと言われています。

体内のカルシウムの約99%は歯と骨に使われます。

残り1%は何に使われているのでしょう?

その1%のカルシウムには、心臓の筋肉や脳の神経細胞の働きに関係する非常に重要な役割があるのです。

体が水分不足になり、血管の中の水分も減ると同時にカルシウムも減少します。

血管内のカルシウムが減少すると、身体は異常事態を感知して副甲状腺ホルモンを分泌します。

その副甲状腺ホルモンによって歯や骨のカルシウムを取り出して血管内に補給し、不足したカルシウムを補おうとします。

水分不足が続く限り、歯や骨のカルシウムを奪い続けることになるので、その結果骨がもろくなり、骨粗しょう症のリスクが高くなるのです。

ということは、毎日十分に水分を摂取できていれば、骨粗しょう症を予防することにつながるということになります。

そうすれば、骨折による寝たきり状態も防げる可能性が高くなりますね。

なおかつ、十分な水分摂取には日中の意識をはっきりさせる効果もあるので、ふらついて転ぶことも減ります。

水分だけでふたつのリスクが減る

毎日十分な水分を摂るようにすれば、転倒・骨折両方のリスクを軽減できます。

持病などによっては主治医と相談が必要とはなりますが、一般的な目安としては1日1.5Lの水分を摂るようにしてください。

できれば水か白湯がいいです。
緑茶やコーヒー、お酒は利尿作用があるため、特にお酒は飲めば飲むほど水分が足りなくなります。

ジュースは、1日1杯くらいならいいかもしれませんが、砂糖が多すぎるのでおすすめできません。
飲むなら100&ジュースで。

水を飲む時は一気飲みではなく、1回150~200mlを5回・6回と飲むようにするのが理想です。

いきなり1.5Lを目指すことはありません。

まずは1ヶ月、100mlずつとか、コップ1杯ずつとか、少しずつ増やすように工夫してみてくださいね。