高齢者が水を飲みたがらない理由

高齢者が水分不足になりやすい2つの理由

人体で最も水分を蓄積できる器官は筋肉だと言われています。

なので、筋肉量が低下する高齢者は、身体の水分蓄積量がどうしても少なくなります。

これが、高齢者が慢性的な水分不足になりやすい原因です。

実は、水分不足にはその他にもう一つ原因があります。

腎機能の低下がそうです。

腎臓は、ろ過した体液からもう一度必要な水分や栄養を再吸収する働きがあります。

その機能が低下すると、再吸収する水分量が減るため、水分不足になりやすい。

腎臓によってリサイクルされる水分量が減った分、外から水分を補給する必要があります。

ですが、高齢者は水分を摂りたがらなくなる傾向があるので、脱水を起こすことが多いです。

少しでも多く水分を摂ってもらう方法

飲もうとする意欲がなくて水分が不足しているなら、「飲んでください」と言葉で勧めたり、好きな飲み物を多めに渡すようにするなど工夫したいところです。

ジュースが好きだけど糖分が気になるとか、コーヒーが好きだけどトイレが近くなるから飲ませたくないと思うかもしれませんが、まずは水分量の確保が優先。

果汁100%ジュースは砂糖ドバドバのジュースと比べればかなりマシです。

特にりんごジュースがオススメ。
リンゴには記憶力を良くしてくれる成分も入っているので、1日1~2杯は飲んでおくといいかもしれません。
※効果を保証するものではありません

コーヒーは利尿作用を避けるため、飲むならデカフェ・カフェインレスを選んで、1日1杯程度にしてくださいね。

十分な水分で健康になる

まずは水か白湯を、1日コップ1杯分から増やしていくことで、自ずともっと水分を摂りたくなっていきます。

ある程度水分量を増えると次第に水での水分補給もしやすくなっていくので、よさそうなところで水にシフトチェンジして、そこからさらに水分量を増やしていく。

これだけで健康状態は見違えるように改善します。

本人の持病や体格にもよりますが、平均的な目安としては1日1.5Lの水分補給に達すると、認知機能が改善する人はとても多いですよ。