北欧式介護VS日本式介護!認知症ケアの未来を変える革新的な方法とは

日本の介護は遅れてる?

SNSなどでたまに見かけますが、介護士などの方で
「日本の介護は遅れてる」
「北欧の介護を取り入れるべき」
など声を上げてる人がいます。

まあ、断言はしませんが、それはある視点では事実かもしれません。

海外ではもう何年も前から認知症発症率が減少してきているとの報告があるなど、認知症についての意識も日本は立ち遅れてると言えます。

しかもそれは医学的な治療ではなく、生活習慣の改善が大きな要因と言われています。

日本は高齢化が世界でもトップクラスなので、確かにその分海外と差が出るのは仕方ないのですが、高齢化が進んでいるのは海外も一緒です。
にもかかわらず、「海外では認知症発症率が減少している」と言われると、日本は立ち遅れていると言わざるを得ません。

介護にもいろいろあります。

  • 身体介護:歩行介助やお風呂介助など、介護者が本人に触れて行う介護

  • 生活援助:掃除や調理、買い物などの代行

  • 精神支援:興奮、うつ状態など精神的な生活の支障に寄り添う支援

認知症介護はどれも該当する場合もありますが、例えば認知機能に問題はないけど、麻痺などの障害で身体介護が必要な場合もあります。

「日本の介護が遅れている」と訴えている人が、それらのどれのことを言っているのか、私は勉強不足で良くわかりませんので、その根拠と日本の介護の改善点を明示してほしいですね。

私の視点から言わせてもらえば、認知症に関することは、遅れているどうこうの問題ではないように思います。

例えば、少し前に日本に取り入れられたユマニチュード。
これはフランスが発祥。

ユマニチュードの実践によって不穏が落ち着いたなど、確かに成果がある手法なので、取り入れるのは有意義でしょう。

ただ、これはつまるところ対症療法なんですね。
根本的解決ではなく、「不穏になった時に落ち着かせる方法」などのことを指しているので、不穏になる都度対応する必要があります。

介護施設であれば、全介護士が同等の手法を習得している必要がありますし、時間に追われる介護業務の中で実践するには若干厳しいものも多いです。

そういうデメリットを差し引いてもメリットの多い手法ではありますが、あえて苦言を呈しますね。

「認知症は治らない」を前提にした対症療法自体が、すでに遅れています。

認知症の症状は改善します。
完治とまではいかないまでも、
「不穏を落ち着かせる」ではなく、
「不穏にならないようにする」ことができるのです。

認知症の発症率が減少している各国でどんな取り組みをしているかは私も勉強不足でわかりませんが、海外では「アルツハイマー病を治すノウハウ」に関する本も数多く出版されています。
日本にもいくつかありますけどね。

海外で認知症を改善する方法を予防に応用しているとしたら、確かに日本は遅れているかもしれませんね。