【介護職必見】キラキラ介護士との付き合い方:ストレスフリーで働くためのヒント

キラキラ介護士

って言葉が生まれて久しいですが、今でもこの言葉はSNS上で飛び交っています。

絶妙な皮肉ってる感があって、初めて聞いた時は「まあ、お上手」と思いましたね。

しかし、キラキラ介護士はなぜ皮肉られているのか。
熱意があることは悪いことなのか。

この記事では、キラキラ介護士の存在意義と、面倒な時の適当なかわしかたについてお話しします。

まず敵?(キラキラ介護士)を知れ!

キラキラ介護士とは何か?・・・なんてわざわざ言わなくても、ご存知かもしれませんね。

さらっと言えば、介護への熱意とやりがいを振りまいてる介護士さんです。

熱意を持ちやりがいを感じて仕事するのは大変良いことなのに、なぜ皮肉たっぷりに揶揄(やゆ)されるのでしょう?

キラキラ介護士の良いとこ悪いとこ

まず、キラキラ介護士の「良いところ」を挙げてみます。

  • 正義感・責任感が強い
  • 利用者さんに優しい
  • 勉強家

こういう姿勢は経営側にとっても重宝される人材です。
理想的な介護士ですからね。

比較的、利用者さんやご家族にも評判が良い場合が多いと思います。

では、逆に「悪いところ」を挙げてみますね。

  • 自己犠牲をいとわない
  • やりがい最重視
  • 自分の理想・信念がブレない

どうでしょう?
一見、良いことのように思えますかね?

心構えひとつで、これは良い方にも悪い方にも転びます。
先述の「良いところ」も、実はそうです。
キラキラ介護士で言うと、それらが悪い方に転んでいるということです。

キラキラ介護士がうざがられる一番の理由

キラキラ介護士うざがられるのは、実際のところ、先に挙げた「悪いところ」が直接の理由ではないんです。

むしろ、うざがられる一番の理由によって、「良いところ」すらもうざがられるようになってしまいます。

その一番の理由が、キラキラ介護士本人の発信力の問題です。

人に何かを伝える時、例えば自分の受けた研修の内容を伝達する場合などで重要になるのは、次の二つです。

  1. 相手にとって必要・メリットのある情報であること
  2. 情報が整理されてわかりやすく、納得できる根拠があること

テレビやネットニュースなんかで芸能人の不倫報道などを見て食いつく人は、総人口の何割もいないと思います。
熱心なファンでなければ知ったこっちゃないですからね。

スキル・キャリアアップに興味なく、生活費のためにたまたま介護の仕事を選んだ人などにとっては、介護の熱意や知識の話をされても、ただ自分の時間を奪われるだけで、ストレスでしかありません。

興味があったとしても、余計な単語が多く、納得できるほどの根拠がない説明を受けたところで、「これからもこの人に教わろう」などのような気持ちには絶対なりません。

つまりは、発信力を改善しないまま周囲に情報を発信することは、知識を披露したいだけの自己満足なんですよね。
あわよくば、自分の理想に準じてほしいという承認欲求を満たそうというハラです。

たいてい「利用者のため」と言うのでしょうが、それが転じて「自分のため」になることを、無意識にも知っているんです。

キラキラであることが悪いわけではない

熱意があること、やりがいを感じていることは、全くもって悪いことではありません。

ただ、それを実施する手段が自己犠牲であったり、傍から見ると割に合わないんですよね。
キラキラさんがキラキラなことを勝手にやってる分にはいいんです。
でも、キラキラさんは周りにそれを「介護士たるもの」って精神を押し売りするケースが多いです。

つまり、「悪いことをしているからダメ」なんじゃなくて、「割に合わないことを強要されるからからうざい」ってこと。

とは言え、介護もサービス業ですから、利用者さんから見て「この介護士がいる時は良くて、その介護士がいる時はダメ」ということがあるのは、基本的によくないです。
(相性の問題もありますけどね)

なので、施設・事業所としては介護士の質向上は必須なわけです。

そこで重要なのが、介護士としての質を向上させることのメリットが、利用者さんだけじゃなく、介護士それぞれにもちゃんとあることです。

自己満足でも、昇給でも、同僚や上司などからの信頼でもなんでも良いです。
キラキラにメリットがあるなら、多くの人が動き出してくれます。

キラキラ介護士と言われる人たちは、キラキラであることが悪いのではなくて、【自分にとってのメリット】は【他のみんなにもメリット】と信じて疑わないことが悪いんです。

キラキラ介護士を制する極意

あなたの周りにも一人くらい、キラキラ介護士がいるかもしれません。

・・・うざいですか?

どんなにうざかったとしても、そこにいる限りは一緒に働かなくてはいけません。

そこで、そんなキラキラさんを制し、あなたのストレスを少しでも軽減するための方法を紹介します。

1.反論しない

キラキラさんの強要に反論するのは得策ではありません。

反論して仮にあなたが論破したところで、相手は敵のままだからです。
こういう人は味方につけないと、かえってストレスがたまる一方ですよ。

むしろ、一旦は賛同してあげましょう。

2.自分で気付いてもらうよう根回しする

キラキラさんは自分の理想を信じて疑わないので、人に論破されたからって考えを変える事はほとんどありません。
むしろこじらせます。

なので、一旦は賛同してあげることで、その場は自己満足感が満たされるので、キラキラの強要が一時的でも落ち着きます。
そこがねらい目です。

他の介護士の意見はどうだったか他の選択肢がないかなどのヒントを与えます。
自分で言いにくい時は、同僚や上司に相談するのもいいかもしれません。

介護士の質を上げるのが自己犠牲ではなく、だれもが納得する形で達成する方法を、一緒に模索してあげましょう。

3.自分の賛同者を作っておく

キラキラさんに対して不満を持っている介護士は、あなたの周りにも多少なりいると思います。

そういう人は、味方に引き込んでおきましょう。

ただし、ただ愚痴を言い合うのではいけません。

最初は愚痴から入ってかまいませんが、その中で「少し話をしてみる」と、自分は解決に動くぞ!という姿勢を見せてやってください。

相手には止められるかもしれません。
でも、論破ではなく、キラキラさんに気づきを与えることができ、それが周りに少しでも良い影響として現れたら、評価が上がるのはあなたです。
なんせ、職員同士の問題を解決に導いたわけですから。

キャリアアップを目指すのであれば、そういう立ち回りができるということは大きなアドバンテージになります。

またその経験は新たなキラキラさんが現れた時(案外すぐ現れます)、必ず役に立ちますよ。

言ってもダメだった、賛同者が作れなった時は・・・

先述した方法は、残念ながら100%成功するとは言えません。

あくまで穏便に状況を改善するための方法です。

周りが必ず賛同してくれるわけでもないので、うまくいかないと感じた時は中止してください。

実行して見てダメだった場合は、いっそ転職してしまって良いと思います。
選択肢はいろいろ用意しておきましょう。

 



 



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