最強の介護職員になるただ1つの思考

突然ですが、お聞きします。

あなたは介護職員として、どのように活躍していますか?

「介護職員の役割」としての活躍であれば、単純に身体介護や生活支援をしていればいいわけではありませんね。

  • 自立を支援する
  • 利用者さんのQOLを高める
  • 利用者さんを笑顔にする

これらの言葉を、耳にタコができるほど聞いてきたのではないでしょうか。

優れた介護職員には、基本的な介護だけでなく、「QOLを高める」等の付加価値が求められます。
何事もそうですが、1つのことで他を圧倒するには、長年かけて技を磨くか、よほどのセンスが必要です。
1万時間の法則っていう言葉もありますしね。

優れた介護職員の付加価値はQOL云々です。

ですが、はっきり言います。

それを追求するだけでは、あなたも、もちろん僕も、介護業界で一目置かれることはありません。

なぜなら、多くの介護職員が同じようにしているからです。
(意識の高低の差はあるでしょうけどね)

では、介護職員として一歩抜きんでるには何が必要なのか?

それは、あるただ一つの考え方なんです。

この記事では、介護職員として周りとの差別化を図り、一目置かれるためのただ一つの思考についてお話します。

1万時間の法則とは、ある分野のエキスパートになるには、1万時間の努力が必要であるという理論です。
1万時間努力することによって、100人に一人の逸材になると言われています。

介護職員の価値、今とこれから

介護職の希少価値

介護職員をしていれば、2025年問題について耳にすることもあるかと思います。
その年、日本では38万人の介護人材不足が予測されているという問題です。

人材不足になることは、現場からすれば血の気の引くような思いをすることもありますよね。
僕の妻は特養で介護士をしていますが、サービス残業(出勤前も含む)2~4時間が普通になっており、相当疲弊しています。

ただそれを、介護職の社会的価値に置き換えてみたらどうでしょう?

希少性という意味では、今後価値が上がり続けるかもしれません。

岸田首相の就任会見

令和3年10月4日、岸田首相が就任会見を行っています。

その中で、「介護職の賃上げも重点施策の1つである」という発言をしているんです。

正確には、

医師・看護師・介護士、さらには幼稚園教諭・保育士、こうした方々など社会の基盤を支える現場で働く方々の所得向上に向け、公的価格の抜本的な見直しを行います。

とのことです。

公的価格とは、主に土地の価格とかに使われますが、この話で言えば標準的な賃金ということですね。
公的価格を見直すとなれば、介護士も賃金がまた上がる可能性は高いです。

阿部政権でも、介護職員特定処遇改善加算などでそこそこの賃上げがありましたし、公言したことはきっとやってくれると期待しておきましょう。

 

 

ひとまず賃金面の問題は解決・・・?

確定的なことは言えませんが、介護人材不足解消のために、国ができることは賃上げしかありません。

「今の介護士の賃金が適正価格だ」なんて言われようものなら、不足人数は38万人どころじゃなくなりますよね。

みなさんそれぞれ「これくらいは欲しい」という希望に差があると思いますが、少なくとも今よりは上がるだろうということで手を打ってほしいと思います。

あなた自身の価値、今とこれから

希少性の上では、今後介護職員の価値は高くなると思います。

それが人材不足の上に成り立っているのが困りどころではありますが、賃金が改善されるのはありがたいことです。

少なくとも、介護福祉士をまだ取得していないなら、取っておいた方が良いでしょうね。

ここまでは、介護職員全体の価値について述べてきました。

では、その中で、あなた自信の価値はどれほどのものでしょう?
役職についている、昇給した、資格をとったなど、それぞれ価値を上げるために努力していますよね。

周りとの差別化を図るべき理由

仕事をしていて、こんな風に思ったことはありませんか?

頑張ってるのに、ちゃんと評価してもらえない

そう思っている方は、きっとこれまで、本当に真面目に取り組んできたんだろうと思います。
にも関わらず評価してもらえないとは、どういうことなのでしょうか?

答えは簡単です。

他の職員も同じくらい頑張っているからです。

頑張り方はそれぞれ違うでしょうし、あなたからすれば認められないような人もいるでしょうが、周りから見るとどちらも「真面目に介護に取り組んでいる」程度にしか評価してもらえない可能性があります。

だからこそ、あなたが評価されるために、周りとの差別化を図らなければならないのです。

あなたの価値を爆上げするための考え方

先述したように、介護職員全体の価値は今後上がっていくと考えられます。

しかし、それはつまり多くの介護職員が多勢の中にに埋没してしまう可能性をも示唆しているんです。

あなたが今後、周りから頭一つでも抜きんでようと思うのであれば、冒頭でもお話しした、あなただけの付加価値を身につけなければなりません。
それが差別化です。

例えば、レクリエーションが上手な人は、何が優れていると思いますか?

場の盛り上げ方?
まあそれも必要ですが、これが最重要なら僕は一生レクはできませんw

介護の知識、レクの根拠をもった組み立て方・実施などのスキルを習得していることです。

しかし、スキルの習得だけなら、誰でもできますし、むしろ前提条件です。
レクが本当に上手な人は、スキルを習得した上で、盛り上げ方がうまいなどの付加価値を持っている人なんです。

そこに差別化が生まれます。

 

あなたの得意を差別化する

介護に付加価値をつけるとは、

「介護の専門性」+「介護以外の専門性」

ということです。
いっそ、一見介護と全く関係ないことでもいいんです。

値切りが得意な人は職場の経費削減に貢献できます。
楽器ができる人はレクや行事で活躍できます。
事務作業が得意な人は将来事務長になれるかもしれません。

もちろん、資格を取ってスキルを高めるのもいいですね。
売れ悩んだ芸人が珍しい資格を取りがちなのも、差別化の手段としては重要なんです。
「珍しい資格」ってところがミソですよ。

近年では介護ロボット等が普及してきてますが、それらを活用するためのスマート介護士なんて資格もあります。
今後の必須資格になるかもしれませんね。

あなたの得意を仕事にする

うまいこと付加価値をつけられたとしても、それでお終わりではありません。

評価を得ることももちろんですが、この業界で「評価されたら即昇格」ってことはなかなか難しいんですよね。
1人が昇格した分、1人が降格することもありますよね。
降格する時、上の人は人材不足が頭をよぎり、「やる気なくして辞められたら困るな・・・」と考えます。
そういう職場が今多いので、ポンポン昇格させるわけにもいかないわけです。

まあでも別に、昇格が全てではありません。
どうしても昇格したい!というなら別ですが。

差別化がうまくいったら、次に重要なのはマネタイズです。
あなたの価値をどう仕事に、収入に結びつけるかということですね。

副業が許されているならやってもいいし、「だめだ」と思ったら退職するのもありです。

 

退職を切り出せない・・・
退職届を出したら「人材不足なんだから、他の職員の事も考えろ」と言われた・・・
ということでお悩みの方は、こちらのサイトを見てみてください!

弁護士監修のサービスですので、安心して任せることができます。

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100人、いや10000人に1人の逸材に!

冒頭で、1万時間の法則についてお話ししました。

1万時間の努力によって、100人に1人の逸材になれるんです。
仕事で言えば、1日8時間労働を365日やったとしても、3~4年はかかりますね。

思えば、介護福祉士を受験するのに実務経験3年というのも、これが関係しているかもしれませんね。

まあ365日やるかはともかく、見事100人に1人になれたとします。
でも、日本の総人口から見れば、100人に1人ってさして稀有な存在とは言えません。

キングコング西野さんが、こんなことを言ってました。
(正確には、藤原和博さんの著書にあった内容です)

まず一つの分野で「100人に1人」になり、さらにもう一つの分野で「100人に1人」になる。
それらを掛け合わせることで、「1万人に1人」の逸材になれる。
もしそれにもう一つの分野を掛け合わせれば、「100万人に1人」になることができる。
(※一部脚色してます)

一つの分野だけで1万、100万に1人になることは、もしかすると一生かけても難しいかもしれません。

ですが、1万時間の法則に則れば、1日5時間×200日でも、10年あれば1分野は達成です。

若いうちから努力していれば、40~50代の頃には100万人に1人の超逸材になれるかもしれないということです。

もちろん、そこまでやれとは言いませんが、付加価値を付けるということは、2つ目の分野に1万時間費やすことと同義であると考えてもらえれば良いと思います。