レクリエーション介護士とは?レクが苦手な介護職員にこそ取得してほしい理由

施設でレクリエーション担当を任されたけど、何をすればいいんだろ・・・
コンペイ
確かにレクリエーションを行うには、得意不得意はありますよね。
ググったりYouTubeを見ればいろいろあるから参考にはするけど、動画と同じようにできる自信がないんだよね。
レクリエーション介護士でも受けてみようか迷ってるんだけど、よくわかんなくて・・・
コンペイ
では、レクリエーション介護士についてお話ししますね。
取得するメリットや受講方法も解説しましょう。

レクリエーション介護士とは?

レクリエーション介護士とは、認知症アクティブコミュニティ協会による、介護施設・事業所で行われるレクリエーションのスキルを習得するための資格です。
レクリエーションそのものだけでなく、利用者さんとのコミュニケーションにも役立つと言われています。

あなたが働く施設・事業所だけでなく、地域のボランティア活動のために取得する人もいますよ。

協会のホームページにも書いてありますが、「あるある探検隊」のレギュラーさんも受けたそうです。

2014年から始まった資格で、1級・2級があります。

レクリエーション介護士2級

2級の受講は誰でもできます。
介護職でなくても、何の資格も持ってなくても大丈夫です。
それこそ、家族など身内の介護をされている方が受けるケースもあります。

取得方法は通信・通学・団体研修があります。

2級ではなにを学べる?

  • 高齢者とのコミュニケーション力
    ・高齢期のこころとからだの変化
    ・対話方法
    ・表情や声掛けの仕方
    ・状態別コミュニケーション方法
  • レクの企画力
    ・レク素材
    ・企画立案方法
    ・企画の書き方
  • 自分のアイディアを企画し実行する力
    ・1時間、1年間のレクの組み立て方
    ・実行前の心構え
    ・実行(アイスブレイク※の技術)
    ・安全への配慮や注意事項
アイスブレイクとは、緊張した冷たい空気感を壊す・溶かして、場の空気を和ませようとする方法です。
冷たい空気感を氷の例えた造語ですね。
ビジネスの場でも活用されています。

通信講座

テキストやDVDを使って自宅学習ができます。
期間は約3ヶ月です。

最後に試験(在宅)に合格すれば取得です。
試験は選択式の50問+添削課題があります。
課題の内容はレクリエーションの企画書を自分で考えるものですね。

費用は35,000円程です。

通学講座

各地で開催されるスクールに2日間通い、1日6時間の計12時間学習します。
学習期間はスクールによってまちまちです。

ただ、通学に関してはなぜか東北に開催地がありません。
宮城出身の僕としては残念な限りですが、まあ、よくあることです(-.-)

通信と同様試験があり、選択式50問+添削課題です。

費用は、スクールにもよりますが35,000~40,000円程です。

団体研修

新しめの取得方法です。
協会公認の講師が施設・事業所に出向き、その場で研修・試験を行って取得ができます。

大勢が一度に取得できる形なので、個人で申し込むよりもかなり割安で受けられます。
費用は場所や人数などにもよるので、協会に問い合わせてみてください。
5人以上から受講可能です。

レクリエーション介護士1級

2級の上位資格です。
2級を取得した人が受けられます。

実践だけでなく、周囲への伝達など人材育成をできる人を養成する資格です。

1級では何を学べる?

  • 介護レクの意義や役割を人に伝える方法(リーダーとしての役割)
  • 利用者さんの状態に合わせたレクのアレンジ力
  • 目的に合わせたレクの企画・実施

通学講座

1級の通学は4日間東京でのみ行われます。

4日間の行程を終えた後、試験が行われます。

  • 実技試験:10分
    所定のレク計画書に沿って1時間のレクを組み立て、その中から10分を抜粋して実演する
  • 筆記試験:2時間
    ・選択式60問
    ・記述式4~6問
    ・小論文(500文字程度)

計120点で、60%以上の得点で合格です。

試験に合格した後は、自分の職場以外の3施設・事業所分の現場実習を行い、ようやく1級取得です。

オンライン講座

通学講座が東京でしかないので、地方の方にはかなり不利ですよね?

そんなあなたにも安心のオンライン講座があります。
テキストと動画を用いて自宅学習が可能です。
ただし、オンラインで受けるためには別途年会費を払って、介護レクアカデミーの会員になる必要があります。

試験は通学講座と同じ内容で、協会が指定する日時・場所に行かなければなりません。
特に地方の方は、コロナによる緊急事態宣言等での開催について協会に問い合わせた方が良いでしょう。

ともかく、試験を終えたら現場実習を終えて、1級取得です。

1級の費用

  • 通学の場合
    91,300円
  • オンラインの場合
    介護レクアカデミーに入会している人は50,600円
    未入会の場合は通学に切り替えるか入会することになるが、入会する場合は50,600円+年会費19,800円=70,400円

ちなみに、介護レクアカデミー会員は更新性で、入会済だけど受講と更新時期が重なる場合は、更新費用を払わなければなりません。
地方の人は交通費・宿泊費を考えると、年会費を払ってでもオンラインで受けた方がお得ですね。

レクリエーション介護士は取得するべきか?

施設や通所などの介護職員にとって、レクリエーションは切り離せないものです。
というか職員以外でも、今や介護予防・フレイル予防にレクが取り入れられているのは常識になってきています。

レクによって体を動かすことの効果は、筋力だけでなく、脳の活性化、社会活動の活発化につながるという点にあります。
だからこそ、レクが重要視されているんです。

でも、傍から見ててもレクが得意な人、不得意な人っていますよね?
僕はどちらかというと苦手です。
できなくもないでしょうけど、内心穏やかでないこと請け合いです。

介護はやはりコミュニケーションや盛り上げ方が上手い人しか活躍できないのでしょうか。

レクが不得意な人にこそ・・・

あなたはいかがですか?

もし、僕と同じように「苦手だ!」「任されたけどすんげー気が重い・・・」というのであれば、逆に勝ちが巡ってくるかもしれませんよ。

レクリエーション介護士について検索してみると、こんな言葉が目に入ります。

「コミュニケーションが苦手、レクのネタ探しが苦手な方に、レクリエーション介護士2級がおすすめ」

これは言い換えれば、

「コミュニケーションもレクリエーションも苦手な方でも、レクリエーション介護士は務まりますよ!」

ということです。

「盛り上げ上手な人がレクに向いている」ってイメージはありませんか?
確かに、場の空気を盛り上げるのも大事な能力かもしれませんが、介護レクを実施するのに一番重要な要素は、「盛り上げ方」ではありません。

根拠に基づき、利用者さんの状態に合わせたレクを企画・実施できるかが、一番重要なんです。

それを学べるのが、レクリエーション介護士ということになります。

スキルアップはメリットであってゴールじゃない!

資格を取るメリットは何かというと、スキルアップができることです。
でも、スキルアップがゴール・・・ではありませんよね。

資格を取るメリットがスキルアップなら、その先にあるものこそがゴールであり、最大のメリットです。

僕は、ステップアップできるということが、最大のメリットであるべきだと思っています。

ギャップ萌えを狙え!

レクリエーション介護士を持っているだけでは、恐らく人事的な評価にはさして響きません。

ですが、「レクが下手」と思われていた人が、突然すばらしいレクを企画・実施できたとしたら、どうでしょう?

そう、ギャップ萌えです。
ヤンキーで普段はめちゃくちゃ怖い人が、おばあさんの荷物を持ってあげてるみたいな、ベタなあれです。

それに、盛り上げ上手な人が楽しさだけ優先してやるのではなく、根拠と結果が伴うレクが行えることのメリットは、施設・事業所側にとってかなり重要です。

前者の場合、「その人」にしかできないレクになってしまいます。
声色、声量、抑揚の付け方など、個々のセンスが問われる要素が多すぎるんですね。

後者は、「誰でもできる再現性」という強みがあります。
つまり、「根拠をもって実践する能力を学べばいい」ということなので、今後の人材育成に役立てることができるんです。
1級の学習内容はそういうリーダー養成も含んでいます。

「レクが苦手だ」という人にこそ、レクリエーション介護士は必要な資格であると言えるでしょう。

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まとめ

レクリエーション介護士について紹介しました。

僕はレクが苦手なので、「レクやって」なんて言われた日にはその場で白髪が5本は増えると思います。
でもそれは、「レクは盛り上げなきゃいけないもの」という先入観が原因として大きいです。

レクリエーション介護士という資格を知って、その先入観が間違いであると痛感しました。

介護の仕事をしていて苦手意識があっても、それを克服する手段を探してみてください。
資格を取るのもひとつの手段ですし、信頼できるメンターがいれば最高ですね。