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介護職員初任者研修とは、かつてホームヘルパー2級と言われていた資格です。
2013年に名称が変更になりましたが、未だにヘルパー2級というところもありますね。
その名の通り、介護の基本を学ぶ入門編という位置づけになります。
変わったのは名称だけではありません。
その辺も含め、この記事では介護職員初任者研修では何を学ぶのかと費用の詳細についてお話しします。
(無料で受ける方法もこっそり紹介しますね!)
認知症介護の入門資格
ホームヘルパーのできること・できないこと
介護職員初任者研修を受けるメリット
資格を取得するメリットを検索すると、たいてい「就職・転職に有利」とか「業務の幅が広がる」とかヒットします。
んなこと重々承知かと思いますので、ここでは言いません。
介護職員にとって、目に見えて感じるメリットを紹介しますね。
給与が上がる
「初任者研修で給与が上がる」と言うと賛否ありそうですが、実際に平均収入の数値で現れています。
初任者研修修了者と無資格者では、平均で年収に30万円前後の差があるそうです。
月収にしても1万前後違うということですね。
働きながら取得した人がもし給与アップを実感できないのであれば、それは施設・事業所の問題である可能性があるので、直接聞いてみるか、あるいは転職を検討しても良いかもしれません。
キャリアアップのスタート地点
初任者研修は文字通り、介護職員としての基本の「キ」を学ぶ研修ですが、2013年から介護職員のキャリアパスが明確になり、キャリアアップの第一歩として認知されるようになりました。
受講は必須ではないものの、修了していれば後に受講するであろう介護職員実務者研修の研修時間がいくらか短縮されるという利点もあります。
キャリアは広義では単なる仕事の経歴だけでなく、人財として高い評価を指す場合が多いです。
2013年の介護保険改正により、介護業界でもキャリアパスの仕組みが取り入れられました。
介護職員初任者研修の内容
先述の通り、介護職員初任者研修とは、介護資格の入門編です。
無資格、未経験でも受講でき、介護職員を目指す人、介護職員になって間もない人だけでなく、自宅で親などの介護をする方にもオススメできます。
取得するためには、初任者研修講座を開催しているスクールに通って、130時間のカリキュラムをこなす必要があります。
スクールによっては、『最短1ヶ月コース』等、受講期間を選べる場合があります。
カリキュラム
介護職員初任者研修の指定養成機関(スクール)はいくつもありますが、学習する項目は厚生労働省の指針に基づくものです。
カリキュラムや学習内容の詳細は各都道府県の指針に沿って養成機関が決めているので、受ける場所によって少々異なる可能性があります。
項目・時間と勉強する内容
- 職務の理解:6時間
- 介護における尊厳の保持・自立支援:9時間
- 介護の基本:6時間
- 介護・福祉サービスにおける理解と医療の連携:9時間
- 介護におけるコミュニケーション技術:6時間
- 老化の理解:6時間
- 認知症の理解:6時間
- 障害の理解:3時間
- こころとからだの仕組みと生活支援:75時間
- 講義の振り返り:4時間
計130時間です。
それぞれの内容を簡単に解説します。
①職務の理解(6時間)
職場の理解は、介護の仕事はどんなものか、どんな事業・サービスがあるか(介護保険内・介護保険外サービス等)など、介護職というものの理解を深める内容です。
たいてい、最初のオリエンテーションを併せて実施されます。
介護における尊厳の保持・自立支援(9時間)
介護における尊厳の保持・自立支援では、要介護者の基本的人権を守り、自立支援を目指しましょうという権利擁護(アドボカシー)の考え方を学びます。
介護の基本(6時間)
介護の基本では、今後要介護者が増えていくだろうという予想がされている中で、介護職員には何が求められているのか・・・といった、「介護現場は今!」的なことを学びます。
他にも、多職種連携(チームケア)やリスクマネジメントについても学んでいきます。
介護・福祉サービスの理解と医療の連携(9時間)
介護・福祉サービスの理解と医療の連携では、介護保険制度の仕組みや環境を通じて、介護・福祉サービスの理解と医療の連携(リハビリのことも含む)について理解を深めます。
現場で使われやすい用語とかも学べるそうなので、自身の立ち回り方が変わってくると思います。
この項目は自宅学習なので、実質9時間にとらわれず時間をとれますね。
介護におけるコミュニケーション技術(6時間)
文字通り、介護現場においてのコミュニケーション技術を学びます。
高齢者だけではなく、他の介護職員とのコミュニケーション(情報共有や報告)についても学ぶことができます。
バーバルコミュニケーション、ノンバーバルコミュニケーションという2種類のコミュニケーションがあります。
前者は言語、後者は身振り手振りといった非言語による技法です。
言葉を理解できない利用者さんでも、身振りや絵などによって理解してもらえる場合があるので、案外重要なスキルですよ。
老化の理解(6時間)
老化の理解では、心身機能の低下、高齢者の健康という内容について学びます。
こちらも自宅学習です。
自分のペースでできるのは良いですが、ちょっと多くなってきましたね。
認知症の理解(6時間)
昨今、介護職員として認知症に関する知識の保有は必須事項となりました。
令和3年度から、無資格で介護職員として働いている場合、認知症介護基礎研修(冒頭にリンクがありますので見てみてください!)の受講が義務化されています。
初任者研修のこの「認知症の理解」と「認知症介護基礎研修」では内容がかぶる部分があるかもしれませんが、初任者研修を修了していれば基礎研修を受ける必要はありません。
初任者研修を修了して少し経験を積んだら、ステップアップして介護職員実務者研修が控えていますが、さらに認知症介護実践者研修という、認知症介護基礎研修の上位研修を受講することをお勧めします。
障害の理解(3時間)
イメージとして、障害=若い人、介護=高齢者という印象ってありません?
制度の運営等の便宜上そういう分け方をしていますが、意味的には障害者支援と介護は同じです。
もちろん若い人と高齢者では対応方法に多少違いがありますが、例えば認知症は、(語弊はありますが)若い人にも現れる「認知障害」「高次脳機能障害」などによる症状を高齢者に当てはめたものです。
なので、介護職員として障害を学ぶことは有意義だと思います。
そもそも、障害施設にも介護福祉士とか必要ですからね。
障害における医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴や関わり方、さらには家族の気持ちについてなどを学びます。
こちらも自宅学習です。
こころとからだのしくみと生活支援(75時間)
初任者研修全130時間の訳半分を占める、内容盛りだくさんのコーナーです。
ここまで学んだことを基礎知識として、介護技術の体験といった演習が始まります。
講義を交えて行うので、一部はうとうとしている受講者さんも多いですが、演習のおかげでばっちり目が覚めますよw
演習では、車いすでの移動からベッドへの移乗介助、着替え(更衣)、整容などの基本技術を学びます。
学習内容・カリキュラムの振り返りと修了試験(4時間)
ここまでの内容の振り返りや、ヘルパー業務の心構えなどについての講義です。
最後に修了試験もありますが、これで落ちることはほとんどありませんので、振り返りでちゃんと思い出しながら望めば問題ないですよ。
万が一落ちても、なるはやで再試験を実施してくれるので大丈夫です。
受講費用
スクールによる違い
初任者研修受講にかかる費用は、地域やスクールによって様々で、申し込み時期によっても変動があります。
割引があって安くて3万円台、高いところでは9万円台のところもあります。
なぜそんなに差が出るのかというと、
- カリキュラム・振替授業の融通
働きながら受講したい人は、融通が利かないと困るんですよね
先述の通り、最短1ヶ月で修了など、受講の仕方を選べるスクールもあります - 教室の立地
駅前等、いい場所ある教室はどうしても高くなります - 介護職員囲い込み作戦
人材不足な業界ですから、就職を条件に初任者研修受講を引き下げるという、囲い込みを狙う事業は割と多いです
といった理由があります。
学習内容は国が定めた方針に沿っているので、金額による違いはありません。
とにかく、ただ「安い!」と思って申し込む前に、どんどん資料請求して内容を比較した方が良いですよ。
説明会などに参加するのも良いでしょう。
受講費用の一部助成を受ける方法
初任者研修の受講費用について、一部助成を受けることができます。
ハローワークによる一般教育訓練給付金制度です。
一般教育訓練給付金制度とは、働く人の主体的な能力開発の取り組みを支援することで雇用安定・再就職促進を目指そうという制度です。
提出資料がかなり多いので、ハローワークに確認してみください。
また、受けたいスクールが給付の対象になっていない場合もあるため、その辺もハローワークに聞いてみましょう。
給付金受給要件
給付金を受けるためには、雇用保険の被保険者(または被保険者だった)であり、以下の要件に該当する必要があります。
- 現在被保険者の方
受講開始日から、雇用保険の支給要件期間が3年以上(初めて支給を受ける場合は、当面1年以上) - 被保険者だった方
受講開始日の時点で被保険者ではない方は、前の職場を退職した日の翌日(雇用保険の被保険者資格を喪失した日)から、受講開始日が1年以内(期間延長の適用もある)であること
以前、教育訓練給付金を受けたことがある場合は、前回の受給から研修受講までが3年以上経過していること
支給額
助成を受けられる額は、最大10万円を限度として、受講費用の20%です。
初任者研修はそもそも費用が10万円以下なので最大になることはありませんが、費用が5万円なら、受給額は1万円ということになります。
働きながら無料で受講する2つの方法
無料で初任者研修を受講しようとする場合、職業訓練校の無料講座を受けるという方法があります。
が、無料講座を受けるにはいくつか条件があり、そのひとつが「離職中(休職中)であること」です。
つまり、職業訓練校では働きながら無料で受けることはできないということです。
しかも通信ではなく、全部通わなければなりません。
では、働きながら無料で受ける方法はないのか?
安心してください!
ありますよ!
2つも!
無料で受講する方法1:スクールの資格取得支援制度
初任者研修を開催しているスクールによっては、受講料0円制度などの資格取得支援制度を設けている場合があります。
資格取得支援制度とは、初任者研修を開催しているスクールが運営する介護施設などに就職することで、受講費が返ってくる制度です。
先述した介護職員囲い込み作戦ですね。
制度の名称は、「全額キャッシュバック」「受講費が実質無料」など、スクールによって違いますので、確認してみてください。
雇う側・雇われる側ともにwin・winの制度ですね。
大手のスクールにもなると、受講後の就職になる施設もたくさんあることが多いので、「このスクールを選ぶと就職先を選べない」ということもないので安心です。
無料で受講する方法2:介護求人の紹介から資格取得までサポート!
各施設・事業所で人材不足を解消するために、方法1で紹介したような囲い込み作戦が行われていますが、人材不足は全国規模で懸念されています。
しかし、各施設・事業所だけではまだ改善には至らないこともあるでしょう。
そこで注目したいのが、資格取得のサポートを掲げる求人紹介企業です。
厚生労働省認可の大手介護就職支援センター
- 働きながら、0円で資格が取れるキャリアアップ応援制度!
- 就職は無資格、未経験OK!
- 専任のコーディネーターが無料で相談に乗ってくれる!
求人数はかなり豊富。
中には福利厚生もしっかりした求人もたくさんあります。
いろんな働き方を慎重に決めたいという方にオススメの企業です。
高時給な上に資格取得支援制度もある介護派遣!
- 高時給!
- 専任スタッフが派遣後もサポート!
- 無資格・未経験OK!
- 働く前に施設見学もできる!
今や、介護派遣という働き方は、介護職として賢く稼ぐためのマストツールと言えます。
派遣なら短期雇用も可能なので、人間関係のストレスも少ないのがマストの秘訣です。
まとめ
介護職員としてある程度経験を積むと、介護職員実務者研修を受講する機会があると思います。
実務者研修は介護福祉士を受けるための必須要件となる資格ですが、初任者研修は、訪問介護でヘルパーとして働き始めるのでなければ、無理に受講する必要はありません。
ただ、僕も一分野だけ講師をさせてもらった経験がありますが、介護技術を学ぶ演習などでは、テキストに沿った内容でありながら、働きながら受けている他の受講生の経験談や技術を見聞きする機会があり、テキストの枠を超えた学びが得られます。
無料で(または安く)受けられるのであれば、受けてみるのも良いかもしれません。
勉強しようという意志は、あなたが働く施設・事業所からすれば高い評価につながりますよ。
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