インフォーマルサービス(介護保険外サービス)の簡単解説と種類一覧

フォーマルサービス

インフォーマルサービス

介護福祉士やケアマネの資格を取得している方などは、これらを飽きるほど耳にしてきたかと思います。

フォーマルサービスとは、介護保険が適用となるサービス。
公的サービスとも言いますね。

インフォーマルサービスとは、介護保険が適用にならないサービスのことです。

この記事では、インフォーマルサービスの種類を紹介しながら、簡単に解説をしていきます。

インフォーマルサービスとは

インフォーマルサービスって、介護保険外サービスのこと?
コンペイ
はい、インフォーマルサービスの意味としてはそういうことになります。
ただサービスと言っても、料金が発生するものからボランティアまで幅広くあるので内容が一定じゃないんです。
なんだかよくわかんなくなってきた・・・
コンペイ
では、インフォーマルサービスについて解説していきますね。
ケアマネさんにとっても重要な知識ですよ!
近年国が推進している地域福祉の仕組みを地域包括ケアシステムと言います。
よく聞く、「住み慣れた地域で自分らしい生活をなんちゃら」ってやつです。
その地域包括ケアシステムを構築していくためには、介護保険だけに頼らない、インフォーマルサービスの活用が不可欠と言われています。
その理由は、多分検索しても「住み慣れた地域でなんちゃら」って答えしか出てこないと思います。
これについては、僕の見解を交えて別の機会にお話ししますね。

フォーマルサービスとインフォーマルサービスの境界線

フォーマルサービスとインフォーマルサービスについては、「どこからどこまでがどっち」っていう明確な基準はないらしいです。
一般的な認識として、「介護保険内か外か」の違いだと思ってて問題ないと思います。

その辺を詳しく理解するためには、それぞれのメリット・デメリットを把握しておいた方が良いでしょう。

フォーマルサービスのメリット・デメリット

フォーマルサービスは、公的サービスと訳せるだけあって、サービス内容の専門性が高いという利点があります。
介護サービス事業所では毎年、ケアの質向上を目的に多くの研修を行うことが義務付けられていますからね。
まあ、事業所内研修も通例行事化している節はありますけどね。

ただしフォーマルサービスは、介護保険制度において定められている厳しめの利用基準があるので、ヘルパーにしてもデイサービスにしても、利用できるサービスの種類と内容に制限があるんです。

また、要介護認定を受けてなければいけないわけですが、認定を受けたからって好きなだけサービスを利用できるわけではないんです。

要は融通が利かないということなんですが、その分、保険適用で支払い料金はお値打ち価格です。
(保険料払ってんだから当たり前だと言われればぐうの音も出ませんが)

 

インフォーマルサービスのメリット・デメリット

インフォーマルサービスは、「保険適用外のサービス」ということになるので、料金はそれなりに高いです。
それも事業所によってまちまちですが、安くても訪問介護の約3倍以上と思ってていいです。

しかも、先述の通りフォーマルサービスはできないことが結構多く融通が利きません。
対してインフォーマルサービスは、犯罪以外なら大体頼めます・・・っていうと語弊がありますが、介護保険だけでは足りない人、介護保険に頼れない人(※)の悩みも解決に導いてくれます。

※介護保険だけでは足りない人というのは、要介護認定を受けてフォーマルサービスを受けているけど、もうちょっと頼みたいのに頼めないという人のことです。
※介護保険に頼れない人というのは、認定を受けていない・非該当だった人のことです。

フォーマルサービスではできない事

一番在宅介護に根差したフォーマルサービスと言えば、訪問介護(ホームヘルパー)です。(私見ですが)

しかし、繰り返しますがフォーマルサービスには利用制限があります。
訪問介護でできないことの例をさらっと挙げると、次の通りです。

  • 趣味のための外出介助
  • 金銭管理
  • 本人以外へ支援
  • 健康な同居家族がいる中での生活援助
  • おせちなど特別な行事食の調理
  • 大掃除、窓拭き、床のワックスがけ、洗車
  • 家屋の修理、家具・家電の修繕・配置換え
  • 草むしりや花の水やり
  • ペットの世話
  • 来客対応や準備

これらのような支援は介護保険適用外です。

逆に言うと、介護保険適用外=インフォーマルサービスと解釈できます。
フォーマルサービスでは禁止されているこれらの支援が、インフォーマルサービスならできるということです。

インフォーマルサービスと介護保険外サービス

インフォーマルサービスと介護保険外サービスはほぼ同義ではありますが、100%イコールというのはちょっと違うかなと思います。
僕の独断と偏見で説明しますね。

インフォーマルサービスには家族・地域住民(ご近所さん等)・ボランティアなどの「協力者」と言える方々も含まれます。
そうなると、「介護保険外サービス」にそれらが含まれてるって、何となく違和感があります。
そもそも「サービス」と「協力者」が結びつかないかな。
そのためかはわかりませんが、そういう協力者らの支援を含めてインフォーマルケアとも言うそうです。

介護保険外サービスは民間サービスのことで、いわばフリーのアナウンサーみたいなものです。
提供者のさじ加減で縛りなくサービス提供できますが、料金が発生します。
また、介護サービス事業所や市町村が介護保険と併用して提供する独自サービスなんかも該当しますね。

つまり、介護保険外サービスはインフォーマルサービスの一部
というのが僕の見解です。

こじつけっぽいですが、サービスの種類を説明していく上で、こういうカテゴライズは必要だと思います。

介護保険外サービスの種類と料金

介護保険外サービスには、先述した民間サービスから、市町村などが提供する非営利のサービスと幅広く種類があります。

対象者も幅広く、料金体系も様々です。

内容は市町村や民間事業所によって様々ですが、ここでは一例を目安程度に紹介していきます。

市町村の独自サービス

市町村の独自サービスの対象者は、主に要介護者、独り暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯です。

それぞれの市町村にどんなサービスがあるかは、広報を見るなり地域包括支援センターに確認するなりしてくださいね。

サービスの例と目安の料金は次の通りです。

  • おむつ費用助成
    おむつを定期的に自宅は配送したり、購入費を助成
    1ヶ月当たり5千円分~1万円分
  • 訪問理美容サービス
    外出が困難な方の自宅へ伺い散髪
    1回500~3千円(年間回数限度あり)
  • 配食サービス
    食事の準備ができない方へお弁当を配達(介護食OKのところもある)
    1食400~800円
  • 移送・送迎サービス
    通院や介護施設等への送迎、車いすリフト付き自動車での移送
    1回無料~数百円
  • 緊急通報システム
    独り暮らしの高齢者が、主傷病による急変等の際に民間受信センターに通報するための機器
    (1ヶ月千円~)

料金体系は様々ですが、配食や家事代行、移送サービスを行う民間の事業所もあります
社会福祉協議会やシルバー人材センターでも同様のサービスがありますね。

介護予防・日常生活支援総合事業

2017年度から全国で開始となった地域支援事業のひとつ、介護予防・日常生活支援総合事業(通称 総合事業)です。
地域包括支援センターがケアマネジメントを行います。

要支援者と、認定は非該当でも「心身の状態を客観的に把握するための基本チェックリスト」の結果「該当」になった人を対象としています。

主なサービスの例と料金は次の通り。

  • 訪問による生活援助
    訪問介護や民間の事業所、NPO法人、シルバー人材センター、ボランティアなどが、家事や外出支援を行う
    1回200~250円 60分まで
  • 通所による生活援助
    デイサービス、高齢者会館、スポーツセンターなどで運動・レク、口腔機能改善支援を行う
    1回300~400円 無料サービスもある

介護サービス事業所による介護保険外サービス

介護サービス事業所の中で、介護保険外サービスを実施しているところもあります。

主に、

  • 介護保険での訪問介護ではできないサービス(身体介護・生活援助)
    1時間2千~4千円(内容による)
  • お泊りデイ
    デイサービスを利用してそのまま宿泊する
    1泊千~2千円+朝夕食事代千円
  • 介護ベッドや車いす貸与
    要介護度2より軽い介護度

まとめ

一言でインフォーマルサービスといっても、非常に多岐にわたります。
それに、各市町村・事業所で独自に実施しているものがほとんどなので、内容はこうだ、料金はこうだ、とは一概に言えないんです。

よく、「地域包括ケアシステムのためにインフォーマルサービスを活用することが重要だ」と言われますが、まあそんな大層な理由なんてなくて良いと、個人的には思ってます。

単純に、「介護保険内のサービスだけでは足りないからお願いしたい」というニーズがあるなら、それに応える事業が存在するのは、経済活動として当然の流れです。
需要と供給ということです。

介護士の働き方のひとつとしてフリーランスがあります。
フリーランス=インフォーマルサービスです。
培った知識や技術、取得した資格を制限なく自由に活用する方法として、とても意義のある働き方かもしれません。

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