ケアマネ向け2021年対応!ホームヘルパー(訪問介護)の加算と単位を簡単解説!

ケアマネとしては、サービス事業所ごとの全ての加算を把握する必要はありません。

加算の数はケアマネだけでもたくさんあるし、サービス利用表を作成するにも、その事業所に確認すれば済む話ですからね。

ただ、「こんな加算があるんだね」程度にでも把握しておくと、その後の利用時に事業所との打ち合わせが実にスムーズになります。
そういう連携がスムーズだと、相手方の事業所から「できるケアマネ」認定がもらえますので、さらっと覚えてってくださいね!

あるいは、アセスメントする中で、「こんな課題(ニーズ)があったけど、これを解決できるデイサービスはどこかな?」って考えた時に、普段なんの加算を算定しているかでそのデイの特色が分かります。
そんな風に、課題(ニーズ)解決のヒントになったりするので、ケアマネが把握しておく理由にはなると思いますよ。

この記事では、ホームヘルパー事業所で扱われる主な加算と単位について、分かりやすく解説していきます。

 

 

ヘルパーの基本報酬

加算を知る前に、ヘルパー事業所で算定する訪問介護費=基本報酬について知っておいた方が良いですね。
基本報酬とは、利用者さんに請求する料金の内、最低限算定できる部分になります。
「オプションなしの料金」ってところでしょうか。

デイサービスの基本報酬は要介護度によって変わりますが、ヘルパーの場合は支援内容や時間によって変わります。

  1. 身体介護(直接身体に触れて行う介護)
    ①20分未満     :167単位
    ②20分以上30分未満:250単位
    ③30分以上1時間未満:396単位
    ④1時間以上     :579単位(30分増すごとに84単位ずつ追加)
  2. 生活援助(家事代行など本人に触れずに行う介護)
    ①20分以上45分未満:183単位
    ②45分以上     :225単位
  3. 通院等乗降介助(通院時の送り出しと迎え入れ)
    1回99単位

身体介護からの生活援助という流れもあります。
身体介護20分以上に加えて、生活援助25分につき67単位ずつ追加されます(最高201単位)。
例えば身体介護1時間未満、生活援助20分行った場合、396単位+67単位=463単位の算定になります。

その他基本報酬の数%等の加算がありますが、これらは自動で利用票等に反映されるものが多いので割愛しますね

ヘルパーの主な加算一覧

では、ヘルパー事業所が算定する主な加算についてお話しします。

初回加算

初めて利用する方に、最初の1ヶ月だけ200単位の算定ができます。
居宅ケアマネでもありますよね初回加算。※ケアマネは300単位

デイサービスにはなくて、訪問系サービスでのみ算定できます。

生活機能向上連携加算

医師や理学療法士等と連携して訪問介護計画書を作成して、生活機能の向上を目指した支援を行った際に算定できます。

  • 生活機能向上連携加算Ⅰ:100単位/月
  • 生活機能向上連携加算Ⅱ:200単位/月

ⅠとⅡの細かい算定要件は割愛します。
算定する場合は事業所に確認してくださいね。

認知症専門ケア加算

認知症専門ケア加算とは、認知症介護実践リーダー研修を修了した職員が事業所にいるなどの要件を満たすことで算定できる加算です。
施設サービスではすでに導入されていましたが、令和3年度から訪問介護でも算定できるようになりました。

  • 認知症専門ケア加算Ⅰ:3単位/日
  • 認知症専門ケア加算Ⅱ:4単位/日

細かい要件は割愛してます。

まとめ

デイサービスと比べても、算定できる加算は少ないですね。

だからって底辺の仕事ってわけではありません。
ケアマネをやってて痛感しますが、ホームヘルパーなしに介護業界は回りませんよ。

個人的な意見ですが、ケアマネをやっていくのであれば、ヘルパー事業所を敵に回さない方がとは仲良くなっておくと良いですよ。