介護職員必見!外部講師の研修は本当に役立つ?効果的な学び方と報告書の書き方

介護事業所では、毎年やらなくてはいけない研修があります。

介護事業にもいろいろありますが、訪問・通所・介護施設など全ての事業所に必須の研修が、

  • 認知症及び認知症ケアに関する研修
  • プライバシーの保護の取り組みに関する研修
  • 倫理及び法令遵守に関する研修

他にも、全てではないけど比較的必須である事業所が多い研修は、

  • 事故発生又は再発防止に関する研修
  • 緊急時の対応に関する研修
  • 感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修

必須事業所が少数の研修も含めると、全部で14種の研修があります。

↑のだけでも、同じ事業所に1年も務めてれば、たいていは受けたことがあるかと思います。

外部講師のメリット・デメリット

専門知識を高めようと考えるなら、外部講師を呼ぶ場合が多いですよね。

外部講師を依頼するメリット・デメリットに触れておきましょう。

メリット:高い専門性と新しい知識

研修に呼ばれるレベルの講師を抱える企業であれば、当然その分野を専門に事業展開しています。

そんな企業からの講師であれば、その研修を受けることで新しい知識を得るきっかけになるかもしれません。

介助技術などは、年々新しくなっていくもんです。
PT(理学療法士)さんの講義を受けると、けっこう目からうろこですよ。

 

デメリット:汎用性の低さ

例えば認知症研修を受けて、こう思った、または別の職員がこう言ってたってこと、ありません?

 
そんな対応、忙しくてできねーっての!
 
試したけど効果なかったし。

それこそ認知症などで、マニュアルにあるような「適切な対応」というのは、そのままやれば余計時間がかかったり、相手によっては効果がないことがよくあります

人間だもの。

 

汎用性とは簡単に言うと、使い勝手とか、幅広く使えるかみたいな意味。

外部講師からの講義内容は、言ってしまえば一般向けの延長です。
一般的とか、基本的な内容。

ましてや、事業所の希望で「テーマ」や「時間の指定」を受けることがほとんどだし、日程まであまり時間がない場合もあるので、内容が薄くなることもしばしば。

少しでもその事業所の実情に当てはまるよう、いろんな事例を紹介してくれる場合もありますが、100%当てはまることはあり得ません。

人間だもの。

 

外部講師呼ぶより自分から行こう

新しい知識を効果的に得たいなら、施設が企画した研修を待っていてはダメです。

外部で任意参加の研修会があれば、奮ってご参加いただきたいですね。
今ならオンラインで参加するものが主流になりつつあるので、ネット環境さえ整ってれば、場所は関係ありません。

 

講師側が主催の研修会の場合、こちらからテーマや時間を指定しない分、内容の構成に講師も熱がこもります。
準備期間も好きなだけとってるわけですし。

言っちゃえば、「自分の言いたいことを堂々と言える場」ということですからね。

それに共感できるかは受けてからのお楽しみですが、研修会テーマに惹かれるものがあったなら、得るものは必ずあると思っていいでしょう。

 

ちなみに、必ずしも研修である必要はありません。

自分の求めるテーマに沿った本を読む、配信動画を見ることも、得るものがあるという点で同じです。

 

実際のところ、外部で受けてもあまり身にならないと感じるような研修はあります。

上司の指示で行かされる系のやつはそういうことがちょいちょいありますね。

それは上司が悪いんじゃないですよ?
事業所にきた参加募集に乗っかっただけでしょうから。

そういう場合におすすめしたい考え方は、報告書や復命書の書き方です。

提出しなきゃいけないものですけど、まさか「身になりませんでした」って書くわけにはいかないですよね?

なので、内容で少しでも耳に残っているワードを並べて、自分の考えと照らし合わせて見ての結論を述べてみましょう。

その結論が肯定的でも否定的でも、研修を通して自分の考えを確立したということが、上司からしたら良い評価ポイントになるはずです。

 

 

得たものをみんなに伝えるのはあなた

外部の研修会に参加した、またはテーマに沿った本を読んだり動画を見て勉強したら、それを事業所内全体で共有するべきです。

ぜひ、その内容を発表しましょう。
伝達研修ってやつです。

あなた自身で発表してもいいし、内容の原案を用意して、プレゼンなどの得意な人に頼んでもいい。

あなたが企画したことに意味があります。

 

ただし、絶対やってはいけないことがあります

受けた研修の内容をそのまま発表することです。

それなら外部講師を呼ぶのと変わりありませんので、呼んじゃった方がよっぽど楽ですよね。

でも外部講師にしちゃうと、参加者に事業所の実情に則さない=自分の業務とは関係のない内容に捉えられてしまいます。

 

だからあなたがやるんです。

 

あなたにしか、できないんです。