子どもの頃、こう思ったことはありませんか?
「早く大人になって、宿題から解放されたい!」
ところが、いざ大人になって社会人になってみたら、むしろ学生より宿題多いのでは!?ってことがしばしば・・・。
そのうちのひとつが、研修に参加した後に書く報告書です。
就職した直後にある「新人研修」とか、「介護スキルアップセミナー」みたいなのとか、ほとんどの方が受けたことあると思います。
その内容について、事業所に所感(感想)などを報告するために作成するものですね。
やっぱりみんな毛嫌いしますね、これ。
何をどう書いていいかわかんないですよねー・・・。
眠くて聞いてなかったって人もいますよねー(ノД`)・゜・。
研修中に寝てはダメですが、この記事では、研修報告書の書き方、注意点とか、テンプレートとしてお使いいただけるよう、紹介します。
復命書は、会社や上司の命令・指示を受けて参加したものについての報告ということです。
簡単に言うと、復命書は「報告書の一種」ということなので、会社の勧めで参加したのであれば、どっちをタイトルにしてもいいと思います。
報告書って何を書くの?
報告書の内容を項目で分けると、基本的なものは次の通りです。
- 所属と自分の名前
例:コンペイ党党首 コンペイ
同行者がいればその人の名前も - 研修を受けた日時
- 場所
都道府県・市町村名や、会場となった建物の名前
ZOOMなどのオンラインであれば、「オンラインにて参加」等 - 研修名
- 講師名
- 研修内容
- 研修の所感
事業所によってはフォーマットが決まってるかもしれないので、上司や同僚に確認した方がいいですね。
研修会で配られた資料があれば、添付するように言われることが多いと思います。
僕はよく、ついつい資料に落書きをしてしまうんですが、後から提出する事を知って大慌てで消していますw
えんぴつでよかった・・・(痕残ってるけど)
みんなはほどほどにね(・∀・)
研修内容の書き方
⑥研修内容の書き方は、研修資料にある項目を記載して、講義の中で重要に感じた部分の冒頭と結論辺りを簡潔に添えておくといいです。
例えば、認知症の研修会だったとすると、
認知症の定義について。
認知症とは、「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいう。
(2)認知症の症状・原因
認知症には大きく分けて、中核症状と周辺症状がある。中核症状とは記憶障害や見当識障害など、器質的な要因による症状で、周辺症状とは、中核症状によって発生する行動障害などを言い、徘徊、妄想などがある。
認知症の原因としては、運動や人と接する機会が減ることなどが挙げられる。
(3)認知症の方への対応方法
周囲からすればあり得ないことでも、認知症の人は事実だと思い込んでいるので、肯定的に接する。
みたいな。
資料を添付して提出する場合は、これを飛ばして所感に移ってもいいでしょう。
「研修内容は添付資料参照」とか書いておけば問題なし。
中には項目らしい項目がなく、講師の流れるようなお話しで終わる研修会もありますが、その場合は無理に項目をつけて書く必要はありません。
↑の認知症研修会の例を、項目抜きで書けばいいだけです。
あるいは、研修資料を報告書に添付する方法があります。
事業所によってはそれが普通だったりするので、研修資料に必要なメモ書きはしても、落書きはしないようにしましょうね。
長く書けばいいってものじゃないので、要点だけ押さえつつ、簡潔にまとめましょう。
A4用紙1枚に収まるくらいがちょうどいいです。
所感の書き方
⑦の所感とは、要は感想文です。
研修の項目に沿いながら感じたことを書きましょう。
今回の研修を受け、認知症の方との正しい接し方について学びました。
認知症の方が事実だと思っている言葉に対して、私はよく「それは違いますよ」と否定して返してしまうことがありますが、それではかえって、相手の不安や混乱を招くものであることを知り、自分の中で改善しなくてはならないと痛感しています。
認知症を抱える利用者さんに、安心して穏やかに過ごしていただけるよう、業務の中で活かしていきたいと思います。
敬語かそうじゃないかはちゃんと統一してください。
あと、感想を詰め込み過ぎて長くなるのは避けましょうね。
だいたい3行前後でまとめると読みやすいです。
要点としては、
- 講義の中のキーワードを挙げる
- そのワードに対しての自分の考えや、普段の業務に照らし合わせるとどうなのかを書く
- 「この研修で学んだことを、普段の仕事に活かしたい」という内容で締める
(どの辺が学びになったか、どのような場面で活かしたいか具体的に書ければなお良し)
という感じです。
欲を言えば、さらに勉強したいとか、知識を増やしたいなど、今後のあなたの成長を予感させるような言葉で締めると、評価が高くなると思います。
先述の例で言えば、
- キーワード
⇒ 「認知症の方との正しい接し方」 - 自分の考えや普段の業務と照らし合わせて
⇒ よく否定して返してしまう、かえって不安や混乱を招くので改善しなくてはならない - 学んだことを普段の仕事に活かしたい
⇒ 認知症を抱える利用者さんに、安心して穏やかに過ごしてもらえるように
という感じです。
自分の業務態度などは案外周りに見られているので、あまり盛らずに述べましょう。
「再確認になった」などのような言い回しは、「普段からできている」ことが前提になります。
それ自体は良いことなんですが、こと報告書においては、「至らない所があったので直さなきゃ」という意志が見えた方が、研修に送り込んだ側も満足しちゃうものです。
そういう心理をくすぐってあげた方が、評価は上がりやすいですよ。
謝辞
講師に対する感謝の言葉などを付け加える場合もあるようです。
あと、個人的には必要ないと思うんですが、自分が所属する事業所の指示で研修に参加した場合、その事業所に対する感謝を書くこともありますね。
締め
締めとして、最後の行に「以上」と書きます。
なんかいかにもビジネス文書っぽくなりますので、必ず付けときましょう。
書く時の注意点
1.頭に結論、最後に根拠
作文を書く時は起承転結って言いますが、起承転結はどちらかといと物語向けのテンプレートの1つです。
報告書には盛り上がるストーリー展開は必要ありません。
以前、僕の同僚が何やらドラマチックな報告書を書いて、上司に「個人的には好きだよ」と言いながら書き直すよう言われてたことがありました(^^;
適切には、結論を先に持ってきて、要点を添えた後で、その根拠を説明するといいですね。
2.まんまコピペはダメ
資料の丸写しはもうダメです。
小学校の作文にしても、「自分の言葉で書きましょう」って習いませんでした?
僕アホなので、昔その意味が全然わかんなくて、文章の語尾だけ変えて出しました。
もちろんそういうことじゃありません(゚Д゚;)
コピペしていいのは、その内容について自分はどう捉えたか、どう学んだかを書くための引用としてだけです。
「講義の中に『〇〇(引用部分)』という内容がありましたが、私は✕✕であると感じました」みたいに書くのが適切です。
それこそ、研修資料添付した上で丸写ししたら即バレなので、気を付けましょう。
3.他の本やネットから引用したら出典元や書籍名を記載
別に外部に公表するわけじゃないので著作権の心配をする必要はありませんが、所感を書く上で、参考にしたり引用した場合は、それをどこから引っ張ってきたかちゃんと書いときましょう。
「引用:〇〇(書籍名や、出典元の名前とURLなど)」
4.読み手を意識する
やりがちなのが、主語が抜けているなど、この段落では何の話をしているのかが分かりにくいような書き方です。
研修報告書は、決裁として事業所内を回覧するものですので、客観的に見て意味が分かりやすい文章を心掛けましょう。
最後に
研修報告書は、簡潔に要点をまとめて、最小限の長さで報告する必要があるということを忘れないでください。
あなたの助けになるよう、↓に報告書のテンプレートを書いておきます。
コピペして、「()」のところは消して、「〇」のところにあなたが受けた研修の内容を入れて使ってください。
ただ、テンプレートのまんまの報告書では、あなたが研修から何を学び取ったのかわかりにくくなります。
テンプレートはあくまで参考ですので、語尾だけ変えてもダメだぞっ(*´∀`*)
自分の言葉になるようにばっちり加工しましょう。
研修報告書
以下について報告いたします。
(職名・氏名)〇〇 ○○○○
(参加した日)令和○年〇月〇日 (会場名)〇〇にて
(研修名)○○
講師 〇〇氏(または先生)
【研修内容】
1.〇〇
(詳細)〇〇
2.○○
(詳細)〇〇
3.〇〇
(詳細)〇〇
【所感】
今回の研修を受け、〇〇について学びました。
〇〇の時、私はよく〇〇してしまうことがありますが、それではかえって○○なので、改善しなくてはならないと痛感しています。
〇〇できるよう、この研修の内容を業務の中で活かしていきたいと思います。
以上
※()の部分は消して、〇のところに受けた研修に当てはまる文言を入れましょう。
自分らしい言葉に加工することも忘れないでください。