介護職あるある!無能な上司との上手な付き合い方【心理テクニック解説】

偏見かもしれませんが…

介護職員って、個性強くないですか?

介護施設職員の肩書きだけ見ても色々あります。

正社員、介護派遣、介護士、介護福祉士、生活・支援相談員、看護師、機能訓練指導員、ケアマネジャー、事務職、所長、施設長

そんな立場の違いに加えて、年齢、性別、生活歴や環境が異なる個性の集まりです。

 

そんな中でも、

  • 精神論ばかり押し付ける上司
  • 理想を求めるキラキラ介護士
  • 面倒な介助は人任せな先輩
  • 何考えてるかわからない後輩

などなど、面倒な相手も少なからずいますよ。

正直嫌になりますね。

 

この記事では、あなたが置かれている職場の中で、できる限りストレスフリーに仕事をしていくために役立つ心理テクニックを紹介します。

上司に「できない人」が多い理由

全ての上司がそうであるとは言いませんが、正直な話、なんでこの人この立場になれたの?ってことありません?

  • アドバイスが見当違い
  • セクハラまがいなコミュニケーション
  • 無駄に専門用語を使う

モヤっとしますよねー。
個人的には、「移乗」を「トランスファー」という人は少々苦手です。

 

無能な上司とピーターの法則

この「使えない上司が多い」というのは、ピーターの法則というものでメカニズムとして説明されます。

ピーターの法則とは

組織構成員の労働に関する社会学の法則

  1. 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
  2. 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
  3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。

©️Wikipedia

 

このピーターの法則によれば、能力や成果を評価する方針の会社では、自分の力量のリミットまで昇進しがちなので、キャパオーバーにおちいり無能な人材となってしまうということです。

 

たいていの会社では、平社員ですごい優秀な人がいると、

人事の偉いさん
こいつはもっと上で活躍するぞ
と期待を受けて昇進していきます。
昇進した先でも能力を発揮して、どんどん昇進していくというのが一般的なキャリアアップです。
でも、いざ昇進したら、これまでのようにバリバリ活躍できるかといえば、そうとも限りません。
それ以上の活躍ができなければ、昇進することなく同じポジションに鎮座することになります。
そうして各役職に「できない人」が渋滞していくことになるんです。

有能じゃなくても昇進する法則

ピーターの法則では、優秀だった人が昇進すると「できない人」になるっていう話でした。

これとちょっと違うパターンがあるんです。

無能な人が周りの足を引っ張らないよう、あえて昇進させるパターン。

これをディルバートの法則と言います。

これ、社会学などの専門家の説じゃなくて、昔アメリカの「ディルバート」っていう漫画で描かれた法則で、全米を震撼させたそうです。

 

上司ってやつが誰しも無能ってわけではありませんが、「あーわかるわかる」って人がいるのも確かですよね。

できない上司の転がし方

有能で尊敬できる上司の下につけるかどうかは、けっこう運ですよね。

できない上司についてしまったら、当面は、我慢しながらそこでうまくやるしかありません。

あの人に聞いても精神論ばっかで見当違いなんだよなー。相談するだけ無駄無駄!

と、言いたくなる気持ちはわかりますが、実際それでコミュニケーションを避けていては、上司の反感をかうことになります。

やらしい話ですが、「この上司嫌い」って一時の感情に身を任せて態度に出してしまうと、悪意には悪意で応えてしまうという心理が働き、あなたの評価に影響が出る可能性があります。

この、「悪意には悪意で応える」という心理を悪意の返報性と言います。
いわゆる、「倍返しだ!」ってやつです。

 

有能無能関係なく、どんな人でも、周りから尊敬されたかったり、好かれたかったりします。
これはマズローの欲求5段階説によって説明できます。

 

マズローの欲求5段階説

  1. 生理的欲求
    食べる・排泄するなど、生きるのに最低限必要な本能的な欲求
  2. 安全欲求
    身の安全や生活の安定を求める欲求
  3. 親和欲求
    自分が所属できる集団や仲間を求める欲求
  4. 自尊欲求
    他人から認められたい、好かれたいと願う欲求
  5. 自己実現欲求
    これら4つの「基本的欲求」が全て満たされ、自分の可能性を求めたいと願う欲求

このうち、親和欲求と自尊欲求は普通に生活するだけでは満たされにくいものです。
相手の話を、嫌な顔しないで相槌を打ちながら聞くだけで、この欲求を満たしてあげることができます。
へつらってるようにも見えますが、大人な対応ともいえます。
もしかすると、仕事ができないのに昇進する人は、そのさらに上司の欲求を満たすことはうまかったのかもしれませんね。

と言うことは、上司の上手い転がし方を心得ておけば、あなた自身が昇進のチャンスをつかみやすくなると言えます。
そして逆に自分がその立場に立った時、部下に転がされることはなくなりますよ!

 

まとめ

無能でも昇進することは、はっきり言ってよくある話です。
「なんであの人が…」って歯を食いしばっている方も多いのではないでしょうか。

しかし、昇進するのには良くも悪くも理由があります。
そしてその理由は、「仕事ができること」とは無関係である場合も多いです。

その事実を活用すれば、あなた自身が昇進のチャンスを得たり、昇進せずとも働きやすい環境に身を置くことは、さして難しいことではありません。