相手の本心が丸見え? 視線や姿勢で読み解く心理分析の秘密

↓記事では、コミュニケーションを円滑にしていくために、相手の本音を見抜く方法のうち、視線やしぐさから読み取る方法についてお話ししました。

この記事はその続きの内容になります。

 

 

しぐさから読み取る

前回は、視線や、手・腕の動きなどから、相手の深層心理を読み取る方法をお話ししました。

今回は、足や姿勢の動きが何を表しているかとお話しします。

 

「興味」と「足の向き」

足は頭(脳)から一番離れた部位です。
体を動かす指令を出している頭から離れた部位には意識が届きにくいもんです。

その分、無意識の感情などの反応が出ちゃうもんなんです。

なので、足のしぐさは相手の心理を探るのに、大ヒントになります。

 

面接現場で、1000人の女性の足の組み方を観察する研究実験があったのですが、結果として、足の組み方とパーソナリティには関連性があるとされました。

例えば、膝を閉じて真っ直ぐにしている女性は、秩序欲求が強い。
秩序欲求とは、整理したいとか、正確にしたいっていうまめな欲求です。

足を膝下で交差させている女性は、親和欲求や養育欲求が強い。
面倒見が良いとか世話焼きみたいな感じですね。

こんな感じで10タイプに分けられています。

 

足を閉じているか開いているかは、緊張とか相手への安心感を表してます。

足を前に投げ出しておおっぴらに広げていたら、相手を見下すような自己中さんって捉えられます。

この辺は、なんとなく理解できる人も多いですかね。

 

コミュニケーションの場においては、足先がどちらに向いているかが、その人の意識の方向を知るヒントになります。

あなたと話している相手が、もしあなたの方に足先を向けていたら、あなたの話に興味を持っていることになります。

別の方を向いていたら、全く興味がないか、あなたから離れたいと思っている可能性があるんです。

そう思うと、逆に足元見たくないですね(・_・;

 

他にも、心理状態を表すの足の動きとしてわかりやすいのが、貧乏ゆすりです。

ご存知かもしれませんが、貧乏ゆすりは落ち着かない、不快・不安をすんごい強く感じている状態です。

中には癖で無意識にやってしまう人もいるでしょうが、周囲への印象を左右するので、意識して抑えるようにしましょうね。

 

「身振り」と「姿勢」が表すものは?

胴体の動きは不安と結びつく傾向がある」という説があります。

例えば、男性の固い姿勢や女性のすました姿勢が、自由のない不安を感じている状態。
体を上下に動かしたりして落ち着かない場合は、無力感や助けを求めている状態です。

中世の貴族なんかが、背筋を伸ばして綺麗に座っている様は、堂々と気品あふれた人物像を連想しますよね。
自分がどういう姿勢をしているかってのは、なるべく意識していた方がいいですよ。

ちなみに僕は、清々しいほどの猫背でキーボードをパチパチ叩いています(о´∀`о)

 

また、アメリカの心理学者 アルバート・メラビアンが提唱する「メラビアンの法則」によると、姿勢は社会的地位と関連するとのことです。

例えば、地位の高い相手に気圧されている場合、腕や足が広がり気味になって、姿勢は前屈みになります。

逆に地位が高い人は相手に対して、ふんぞりかえるような姿勢になりがちです。

偉そうな人とヘコヘコしてる人って絵が思い浮かびますね。

 

前傾姿勢の意味は?

話を聞く姿勢は非常にわかりやすいものです。

職場の会議なんかで、あなたの発言を前傾姿勢で身を乗り出すように聞いている人がいれば、その人はあなたの話に興味を持っていると考えられます。

その動きに伴って、足先も閉じ気味であなたの方に向いているはずです。

逆に、背もたれに寄りかかって、足をだらっと投げ出しているようであれば、話を聞きたくないとか思っている可能性があります。

また、頬杖をついたりして姿勢が左右に傾いている場合は、あなたの話はちゃんと聞いてますが、納得はしていないって感じです。

 

これも、先述のメラビアンが証明したことです。

これを逆手に取って、相手の話を前傾姿勢になって聞くことで、相手は「あ、話聞いてくれてる」って印象を受けて、あなたに好感を抱いてくれます。

 

首と腹

首や腹は、体の弱点の象徴です。

昔は、物事を考えているのは頭じゃなくて腹だと考えられていたので、本音で語り合うには、腹を割り(切腹)でもしないとならないと考えられていたことから、「腹を割る」という言葉が生まれました。

そんな弱点を相手に見せるということは、相手への信頼、または降伏を示すことになるんです。

首をかしげて首を見せるようなポーズが、なんか無防備な感じがする(個人的な印象ですが)のはそのせいです。

男性・女性どっちでもいいですが、グラビアなんかで色気を感じるポーズって、首をかしげていること多くないですか?(これも個人的な印象ですが)

これは、弱点をあえて見せることで、「あなたを受け入れますよ」っていう誘惑を表しています。

 

逆に、首を前に倒して首を隠すようなしぐさであれば、警戒心、不安感からの防御姿勢を表しています。

なおかつ上目遣いに見てくるのは、猜疑心たっぷりな証拠です。

 

後ろにのけぞって思いっきり喉ぼとけを見せてくるような姿勢の場合、後傾姿勢と同じで、相手を見下しているってことになります。

「ここが弱点ですよほれほれ〜」って感じでバカにしてる感じです。

相手を威嚇する場合もそうですね。

 

まとめ

コミュニケーションにおいて、しぐさひとつで相手に悪影響を与える可能性があります。
これをしっかりわかっておけば、相手の姿勢に応じて自分の姿勢を変え、その相手を味方につけることも可能になるのです。

これらは特に会議などの場で観察しやすいものですので、参考にしてみてください。

 

↓では、相手の行動に影響を与えるための法則についてお話しします。