【最新研究】認知症予防に運動が効果的な理由とは?発症率40%減の根拠も解説

運動がどれほど脳に影響を与えるのか、認知症予防にどれほど効果的かっていうのを、↓でお話ししています。

この記事で重要なキーワードのひとつがストレスです。
これは認知症予防とイコールであり、介護職員のストレス対策にもつながってきます。

長期間の研究の結果、運動がどんだけ脳に影響を与え、認知症予防につながっていくのかを、ぜひお伝えしたいと思います。

認知症患者数の増加と未来予測

介護保険制度が始まってから20年以上が経ち、認知症の患者数は増加の一途をたどっています。2020年現在で約602万人、2025年には700万人に達するとの予測も出ています。

世界的に見ても、毎年400万人以上が認知症と診断されており、日本は認知症患者数が世界トップクラスです。

この状況を改善しようと、毎年莫大な資金が治療薬の開発に投入されています。文部科学省の研究では、2030年にはアルツハイマー型認知症の進行を止める薬が開発されると予測されています。

しかし、それはあくまでも進行を止める薬であり、根本的な治療はまだ見つかっていません。

認知症改善の最新アプローチ

最近では、根本治療とまではいかなくても、認知症を改善させる方法が開発されてきています。

「認知症予防」とインターネットで検索すると、「生活習慣の改善」という情報が多く出てきます。

  • 食事の見直し(甘いもの、脂っこいものを避ける)
  • 酒・タバコを控える
  • 睡眠のリズムを整える
  • 適度な運動

これらのうち、認知症予防に最も効果的なのは運動であるという研究結果があります。

運動が認知症予防に効果的な理由

認知症の症状を改善するには、様々な有効な方法がありますが、将来どのようなタイプの認知症になるかを予測することはできません。

そのため、若いうちからできる一番の予防は、脳全体を活性化させることです。

そして、脳全体を活性化させるのに最も効果的なのが運動なのです。

高齢者でも運動は可能?

若い方はすぐにでも運動を始められます。

理想的な運動量は心拍数が重要で、以下の計算式で得られた数字まで心拍数を上げる運動をするのが良いとされています。

最大心拍数(220 – 自分の年齢)× 70~75%

しかし、高齢者の場合、体力的な問題や持病などで運動が難しい方もいらっしゃるかもしれません。

90代の方であれば、上記の計算式で理想の心拍数は約97となり、これは頻脈に該当します。

心疾患などで医師から運動制限を受けている高齢者の方は、運動を控えた方が良いでしょう。

運動制限に関する今後の見解

70代から陸上を始めて、90代で現役バリバリの女性の脳は、同世代の方の脳より大きかった=萎縮が少なかったという研究結果があります。

昔は精神病患者には運動を禁じていましたが、それは間違いで、運動させてみたら症状が改善した事例があります。

誤嚥性肺炎の診断を受けた方は、しばしば絶食の指示を受けますが、これも間違いであると言われるようになり、逆に早期に口からの食事を再開した方が、その後の回復に明らかな差が生まれたそうです。

このように、医療の見解は変化していく可能性があります。

今後、心疾患があっても運動制限が緩和されることがあるかもしれません。

脳萎縮がある程度進んでいる場合

あまり年を取ってしまってから運動を始めても、前頭葉の萎縮を止めることは難しいと言われています。

しかし、毎日(最低でも週5日)、意識的にウォーキングをすることで、認知症の発症率を40%抑えられたという研究結果もあります。

脳萎縮が必ずしも認知症につながるわけではないので、萎縮は止められなくても、認知症の発症を抑えられる可能性があります。

運動が認知症予防に効果的であるという根拠

認知症には遺伝的な要因があるとされていますが、「運動習慣のない生活」を送ることの方が、遺伝よりも重大な問題です。

毎日机に向かってパズルをするよりも、少しでも運動する機会を持った方が、認知症と脳の老化を防ぐ効果があると証明されています。

これからの認知症予防

認知症の原因は様々なので、運動をしていても全ての認知症を予防できるとは限りません。

運動が制限されている方は、心拍数を上げずにできる運動や脳トレなどを行う必要があります。

しかし、運動によって認知症の発症率が40%下がったという事実は、認知症予防において非常に重要な成果です。

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