パーキンソン病は腸から始まる？
パーキンソン病と聞くと、手足が震えたり、体の動きが遅くなったりする姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか？
確かに、パーキンソン病は運動障害を主症状とする病気として知られています。
しかし、最新の研究では、パーキンソン病は腸と深く関わっている可能性が示唆されているのです。
もしかしたら、これまでのパーキンソン病のイメージが変わるかもしれません。
便秘がパーキンソン病を招く
パーキンソン病の患者さんによく見られる症状の一つに、便秘があります。
これまで、「パーキンソン病になると便秘になる」と考えられてきました。
しかし、近年の研究では、「便秘がパーキンソン病の原因になる」可能性が指摘されているのです。
一体なぜ、腸がパーキンソン病に関係しているのでしょうか？
腸内環境とパーキンソン病の関係
パーキンソン病の原因物質の一つに、「αシヌクレイン」というタンパク質があります。
このαシヌクレインが脳に蓄積すると、神経細胞がダメージを受け、パーキンソン病の症状が現れると考えられています。
最近の研究で、このαシヌクレインは、まず腸で作られ、そこから脳に移動することがわかってきました。
腸内環境が悪化すると、αシヌクレインが増えやすくなる可能性があるというのです。
便秘は、腸内環境の悪化に繋がりやすい状態です。
つまり、便秘が長く続くと、αシヌクレインが増加し、それが脳に移動することで、パーキンソン病の発症リスクが高まる可能性があるのです。
パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係
近年、レビー小体型認知症の患者数がどんどん増えています。
レビー小体型認知症には、パーキンソン病のような、手足の震えなどの症状＝パーキンソン症状が見られる場合があります。
なぜ、全く違う病名なのに同じような症状が起こるのか？
それは、レビー小体型認知症の原因もまた、パーキンソン病と同じ、α-シヌクレインの蓄積であるためです。
蓄積する脳の部位が違うことで、認知症状が先に出るか、パーキンソン症状が先に出るかの違いがあります。
極端な話、認知症状が先に出ればレビー小体型認知症、パーキンソン症状が先ならパーキンソン病と思っていただいてかまいません。
（あくまで診断上は…の話ですが）
腸内環境を整えて、パーキンソン病の予防・改善を！
パーキンソン病の予防や症状改善のためには、腸内環境を整えることが重要です。
腸内環境を整えるためには、次のようなことに気をつけましょう。
- 食物繊維を豊富に摂る：野菜、果物、海藻、きのこなどを積極的に食べましょう。
- 水分を十分に摂る：1日1.0～1.5リットルを目安に、こまめに水分補給をしましょう。
- 発酵食品を食べる：ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどの発酵食品は、腸内環境を整えるのに役立ちます。
- 規則正しい生活を送る：睡眠不足やストレスは、腸内環境を悪化させる要因となります。
- 適度な運動をする：運動は、腸の動きを活発にし、便秘の解消に効果的です。
レビー小体型認知症も、同様の対策によって予防・改善の可能性があります。
少しずつでも、意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。
認知症介護の無料相談受付中！
「認知症改善の教科書」プレゼント🎁
パーキンソン病と認知症は、それぞれ異なる病気ですが、どちらも脳の神経細胞がダメージを受けることで発症します。
腸内環境を整えることは、パーキンソン病だけでなく、認知症の予防や症状改善にも繋がると考えられています。
もし、ご家族に認知症の方がいらっしゃり、お悩みを抱えているようでしたら、ぜひ当サイトの公式LINEにご登録ください。
LINE登録はこちらをクリック！ 
ご登録いただいた方には、自宅でできる認知症改善メソッドをまとめた電子書籍「認知症改善の教科書」をプレゼントいたします。
さらに、LINEでは、認知症介護に関する無料相談も受け付けております。
あなたの疑問やお悩みに丁寧にお答えしますので、お気軽にご相談ください。
