もしかしたら、毎日食べているものが原因で、認知症を発症・悪化させているかもしれません。
「まさか…」と思われたでしょうか。
でも、毎日のように食べている甘いものが、実は認知症のリスクを高めているかもしれないのです。
今回は、甘いものと認知症の関係について、わかりやすく解説していきます。
なぜ甘いものが認知症のリスクを高めるの？
砂糖をたくさん摂ると、体の中で「炎症」が起こります。
炎症とは、体を守るための反応ですが、慢性的に続くと様々な病気を引き起こす原因となります。
特に注意したいのが、糖尿病です。
糖尿病になると、血糖値をコントロールする「インスリン」というホルモンがうまく働かなくなり、脳に栄養が行き渡らなくなります。
さらに、インスリンはアルツハイマー病の原因となる物質を分解する働きも持っています。
糖尿病ではその働きも鈍ってしまうため、認知症のリスクが高まってしまうのです。
インスリンってどんな働きをするの？
インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に運ぶ役割を担っています。
ブドウ糖は、私たちが活動するためのエネルギー源です。
甘いものを食べ過ぎると、インスリンが過剰に分泌され、疲弊してしまいます。
その結果、ブドウ糖が細胞にうまく届かなくなり、糖尿病のリスクが高まるのです。
糖尿病になるとどうなるの？
糖尿病になると、様々な合併症を引き起こすリスクが高まります。
例えば、神経障害、網膜症、腎症など。
これらの合併症は、生活の質を著しく低下させる可能性があります。
また、糖尿病の人は睡眠障害を起こす傾向にありますが、先ほどお話しした、アルツハイマー病の原因物質を分解するインスリンの働きは、夜眠っている間に起こります。
つまり、糖尿病になった場合、血糖コントロールに加え、睡眠の質も改善しなければならないのです。
認知症を改善するために、私たちができること
「認知症は治らない」と思っていませんか？
実は、適切な治療や生活習慣の改善によって、認知症の症状を改善できる可能性があります。
そのために、私たちができることは、以下の通りです。
- 食生活の見直し: 甘いものを控え、野菜や果物を積極的に摂りましょう。
- 適度な運動: 軽い運動を習慣化することで、脳の血流を改善し、認知機能の維持に役立ちます。
- ストレスを溜めない: ストレスは認知機能の低下を招くため、リラックスできる時間を作るようにしましょう。
- 質の高い睡眠: 睡眠不足は認知機能の低下に繋がるため、十分な睡眠を確保しましょう。
- 知的活動: 読書やパズルなど、脳を使う活動は認知機能の維持に効果的です。
これらの生活習慣を改善することで、認知症の予防だけでなく、症状の改善にも繋がります。
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