認知症介護指導者養成研修とは?受講要件を満たして認知症介護のトップに立て!

ついに・・・ついに認知症介護指導者養成研修までたどり着きました!
コンペイ
頑張りましたね!
認知症介護指導者は今後ますます需要が増えると言われているので、きっとあなたの役に立ちますよ。
頑張ります!
・・・で、どうすれば受けられるんですか?
コンペイ
あ、そこからなんですねw
わかりました、認知症介護指導者養成研修の内容について詳しくお話ししますね。

認知症介護指導者養成研修とは

認知症介護指導者養成研修とは、認知症介護において質の高いケアを提供できる人間をわんさか養成するべくして設けられた資格です。
認知症介護基礎研修、認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修を含む、認知症介護におけるステップアップ構造において、そのトップに君臨します。

認知症介護指導者は何をする人?

認知症介護指導者の役割は、質の高い認知症介護の人材を確保するために、以下のことを行うことができます。

  • 認知症介護の専門的知識・技術の指導
  • 認知症介護実践者研修等の講師・ファシリテーター
  • 自他施設・事業所での研修の企画・立案
  • 当事者や地域住民向けのアドバイザー

また、認知症専門ケア加算は指導者研修修了者の配置が要件のひとつなので、もうその存在自体に需要があるわけです。

受講するメリット

認知症介護実践リーダー研修を修了すると、認知症対応型施設で管理者になるためのステップが踏めるようになります。

認知症介護指導者になると、その管理者すら対象にして指導を行えるわけです。

先述の通り、いるだけで加算要件を満たせる可能性があるので、当然施設・事業所からの評価は高くなります。

研修の内容

受講の要件

指導者養成研修受講の要件は、次の5つを満たすことです。

  1. 医師・保健師・助産師・看護師・準看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士もしくは精神保健福祉士のいずれかの資格を持っている、またはそれに準ずる人
  2. 以下のいずれかに該当し、相当の実務経験を持つ
    ・介護保険施設・事業所に従事している(「していた」でも可)
    ・福祉系大学や養成学校等で指導的立場にある
    ・民間企業で認知症介護の教育に携わっている
  3. 認知症介護実践リーダー研修を修了している
  4. 認知症介護基礎研修または認知症介護実践者研修の企画・立案、または講師を担う予定がある
  5. 地域ケアを推進する役割を担うことが見込まれている

資格に関しては、最低でも介護福祉士なら、実践リーダー研修まで受けられたレベルの人なら既に取得済みか、これから取得する予定でも、恐らく大丈夫でしょう。

受講費用

指導者養成講座の受講費用は、230,000円です。

たっけーです。

2万3千円ではありません、23万円です。
プラス、テキスト代等が5,000円程度。

恐ろしく高いですが、その後に得るもので十分元をとれるということでしょうね。

また、市町村が推薦する場合、費用は市が負担してくれるそうです。
どうすれば推薦されるのかはわかりませんが、ぜひともお願いしたいところですね。
とにかく利用者・家族・職場・地域に身を削って貢献しろってことでしょうか・・・。

また、募集人数も、ひとつの市から3人程度と少ないですが、言っても認知症介護のトップオブザトップなので、そんなもんでしょう。

受講するためには、あなたの施設・事業所から推薦を受けなければなりません。
推薦上の様式もあるので、あなたの住む市の募集要項を確認してください。

研修期間

研修は全部で9週間行われます。

センター(※)における講義・演習(前期・後期研修)、自施設研修を経て、研修修了です。

  1. 前期研修:3週間
  2. 自施設研修:4週間
  3. 後期研修:2週間
指導者養成研修は、各自治体や介護保険事業所の委託を受けた認知症介護研究・研修センターが実施しています。
全国に3か所あり、以下の通り担当地域を受け持っています。
東京センター(東京都):関東・新潟・九州・沖縄地区
仙台センター(宮城県):東北・北海道・四国・中国地区
大府センター(愛知県):中部・近畿地区

カリキュラム

実践者研修等と違い、時間などはおおむね統一されています。

認知症介護研修総論(19時間)

  • 認知症介護実践者等養成事業の実施(3時間)
  • 認知症ケアに関する施策と行政との連携(3時間)
  • 研修の目標設定と研修総括(13時間)

認知症ケアにおける教育の理念と実践(69時間)

  • 教育方法論(20時間)
  • 授業設計法(28時間)
  • 模擬授業(14時間)
  • 研修企画と評価(7時間)

認知症ケア対応力向上のための人材育成(178時間)

  • 人材育成論(3時間)
  • 成人教育論(4時間)
  • 認知症ケアに関する教育法の概論(3時間)
  • 職場研修企画(14時間)
  • 職場研修(4週間)
  • 職場研修報告(14時間)

職場研修だけ、4「週間」です。

地域における認知症対応力向上の推進(47時間)

  • 地域における認知症の人への支援体制づくり(4時間)
  • 他施設・事業所の指導のあり方(4時間)
  • 他施設実習企画(1時間)
  • 他施設実習(24時間)
  • 他施設実習中間報告(7時間)
  • 地域における指導の理念と実践(他施設実習総括)(7時間)

まとめ

大分内容が濃密ですね。

ですが、指導者たるもの、センス・才能だけで成り立つものではないということは覚えておいた方が良いですね。

逆に言うと、センスや才能がなくても、努力次第で指導者にのし上がることは可能であることを意味しています。
何事もそうです。

強いてセンスを挙げるとすれば、「より良い認知症ケアをしたい・広めたい」という強い思いみたいなものこそ、唯一必要なセンスなのかもしれませんね。