介護職員の給料が安いのはなぜ?原因と解決策を徹底解説!

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介護職員の低賃金は、言わずと知れた話ですね。

なぜ、給料が安いのご存知ですか?

介護職員の給料が安い理由は、3つあります。

そしてそれは、現場で奮闘する介護職員にはどうにもできない理由なのです。

この記事では、「介護職員の給料がなぜ安いのか」、「今後給料は上がるのか」、「現場でできること」についてお話しします。

 

これから介護の仕事を始めようとしている、働き始めたけど将来性が見えずに悩むあなたの助けになれば幸いです。

介護職員の平均年収は?

介護職員の平均月給は約30万円

年収にすると、約361万円です。

©︎厚生労働省 平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

医療・福祉と広いくくりにすると、平均年収額はさらに下がります。

これは、「医療・福祉関係」全ての職業が含まれるので、介護職員だけで見るより下がってしまいますね。

逆に言うと、全体的に見れば介護職員の給料は最低ではないともとれますが、まあそれは処遇改善の恩恵ということにしましょう。

とにかく、全産業の平均年収と比べると、医療・福祉業界の低賃金は目に余るものがありますね。

 

なぜ給料が安いのか

なぜ、この業界はこうも給料が安いのか。

その理由を解説しますね。

 

介護職の給料の安さの理由は、ズバリ次の3つです。

  1. 介護報酬
  2. 内部留保
  3. 専門性

この3つです。

 

介護報酬が低い説

介護報酬とは、利用者さんに行った介護サービスの対価として、そのサービス事業所に国から支払われるお金です。

その介護報酬の設定額が、現在まだまだ低いんですよ。

介護職員の給料の一部は、この低い設定の介護報酬なんです。

つまり、介護報酬が低いことが介護職員の安月給の原因のひとつになっているということです。

 

内部留保多すぎる説

内部留保とは、企業が溜め込んでるお金などや、その調達方法のことを言います。

溜め込んでるとは言いましたが、ケチっての貯蓄ではないんです。

内部留保がたくさんあるからと言って、『使い道のない資金を溜め込んでいる』というわけではありません

 

介護保険制度の改正、何らかのトラブルによって収益に損害などが生じた場合でも、介護職員に給料を払ったり、経営を維持し続けなければなりませんよね?

そういう時のために、お金をとっておかなきゃいけないわけです。

特に社会福祉法人の場合、非営利法人なので、なんぼ収益を上げても職員に還元できない仕組みになってます。
言い換えると、「ボーナスは規定額以上はあげられません」ってことになります。

そのため、おいそれと給料アップするわけにはいかないんですね。

以前、某社会福祉法人の内部留保が高すぎるって話がニュースになってました。

1億とか2億とかだっけ?

そんなにあるのになんで給料に還元しないんだ!ってね。

でもそれも、法人の仕組み上やむを得ないんですね。

 

専門性低い説

介護の仕事は、無資格や未経験でも始めることができます。

なぜかって、そもそも介護は各ご家庭でやってたことです。
食事、入浴など、日常生活に沿った業務が多いためですね。

なので言ってしまえば、誰にでもできる仕事です。
お医者さんみたいに、免許や資格がなくても、とりあえずやることはできます。

しかしそうなると、専門性が高いとは言えないので、どうしても給料が安めの設定になっちゃうんです。

 

専門性が全くないってことではないですよ?

僕も介護職員として専門的な知識や技術を結構勉強したつもりです。

でも、「家庭の介護」と「介護の仕事」では求められる質が違います。

入り口としての専門性は低いとは言え、高めていかないと、利用者やご家族に納得してもらえる支援は絶対にできません。

でも残念ながら、それが給料に現れちゃってるんですよね(~_~;)

介護の将来はどうなる?

過去、いろんな職種に、人材が必要なくなりました。

AIの普及です。
銀行の窓口業務の一部がATMになったように。

 

そんな中でも、介護職は今後もなくなることがないと言われています。
将来性のある仕事です。

日本は世界屈指の超高齢社会です。
少子化も加えて、今後もどんどん高齢化が進んでいることはご存知ですよね。

 

少子高齢化によって何が起こるか

少子高齢化が進むことで、現存の年金制度や社会保障は崩壊ないし容態が変わる可能性があります。

さらには医療費の高騰、各企業の人材不足など、実に多くの問題が露呈しています。

人材不足は最たる問題です。

人材が確保できないで倒産したり、後継者がいなくなって衰退する業界も出てくるかも。

そこで、AIだのロボットだのを活用することで再生を図る企業も出てきました。

 

そんな時代にあって、むしろ需要が高まっているのが、介護人材です。

介護が必要な高齢者の方が多くなってるんですから。

 

AIはすでにあなたのそばに

介護業界にAI技術が取り入れられているのはご存知だと思います。

気づきにくいですが、機械浴(特浴)なんかも、一部自動化しているあたり、AI技術の一端です。

でも、介護に入り込めるAIには限界があります。
お湯の温度設定や浴槽の上下まではお願いできますが、実際に身体を洗ったり、頃合いを見てあがろうって判断をするのは、人間にしかできません。

入浴中の声がけとかもですね。

お風呂以外でもそうです。
心身の動きの機微を捉えて対応する技術は、AIなど機械にはなし得ません。

だからこそ、全産業において人材が不足してAI技術が進歩しようとも、介護の仕事がなくなることはないんです。

 

処遇改善

介護士の低賃金を解決するべく、平成24年に「介護職員処遇改善加算」が創設されました。

消費税が10%に上がった令和元年には、「特定処遇改善加算」が創設され、有資格者やベテランの介護職員の給料が大幅アップするような政策が実施されています。

処遇改善加算とは、介護職員がキャリアアップできる仕組みを作ったり、職場環境の改善を行なった施設を対象に、各自治体が介護職員の給料を上げるための報酬を支給する制度。

 

国や自治体も介護職員の低賃金を改善しようとしているので、今後も給料が上がる可能性は十分にあります。

 

ただし、処遇改善で得られた介護報酬を給料にいくら上乗せするかは、各事業所に任されています。

なので、介護職員によっては結構な金額差が生じる可能性があります。

 

現場で何ができる?

介護の低賃金を改善するのに、その矛先は大概国に向かいます。

介護報酬上げろとかね。

それは今後前向きに検討してもらえる可能性は十分にあるので、とりあえず今は耐えてく方向でもいいとは思います。

 

ですが、そうやって何かに依存しているだけでは、介護業界に将来性はあっても、自分自身の将来性はないと言わせてもらいます。

個人的には、低賃金に喘ぐ状況にあっても、泣き寝入りしてやる必要はないと思ってます。

今すぐできる給料アップの方法をざっと挙げると、

  1. 夜勤を増やす
  2. 役職を目指す
  3. 勤続年数を増やす
  4. 資格を取る
  5. 介護派遣として働く

ですね。

1〜3は、とにかく今の職場で頑張る感じ。

4と5は、職場に関係なくできます。

介護福祉士は資格手当や、処遇改善の恩恵がとにかくでかいです。

派遣はとにかく高時給が売りです。

 

資格取得と介護派遣に関するおすすめサイトを紹介しますね。

 

【資格試験を受けるなら】

資格試験勉強のコツは、やみくもにテキストを読みあさるのではなく、合格するためのノウハウを学ぶことです。

合格メソッドとも言いますね。

合格メソッドというなら、こちらは盤石です。

生涯学習のユーキャン

言わずと知れた大手通信講座です。

大手だけに、合格メソッドはもちろん、学習におけるサポートも充実しています。

僕も大変お世話になってまして、実際おかげさまで、介福も一発合格できました。

名実ともにおすすめです。

もちろんケアマネ等も受けられますよ。

ユーキャン

【介護派遣転職サイト】

こちらのサイト、派遣どころか、受講にかかる費用を全額負担してもらえます。

かいご畑

働きながら資格をとりたいなら、この求人サイトを一度は見ておくべきです!

もちろん介護の仕事は初めてでも、すでに働いている人でもがっつりサポートしてくれます。

求人サイトとして大手なので、信用できるサイトです。

介護専門求人サイト かいご畑

 

まとめ

いかがでしたか?

安い安いと言われている介護職員の給料も、少しずつ国が改善してきてくれてます。

それに寄っかかるだけでなく、自分で行動することで、今よりも給料を上げることは可能です。

今回はその辺を詳しくお話しさせていただきました。