アリセプトの副作用?認知症の母が激変した理由【薬の選び方を見直そう】

アルツハイマー型認知症のAさん

Aさんは81才の女性。息子さん夫婦と同居。
アルツハイマー型認知症の診断と、要介護3の認定を受けています。

症状は、
・もの忘れがひどい
・一日中同じことを言う、聞く
・落ち着きなく家の中を行ったり来たり ・冷蔵の中身を出したり入れたりしては腐らせる
・家電の操作ができないのにいじるのでエアコンの設定温度などはめちゃくちゃ
・同居の息子さん夫婦から注意されると興奮し、拳を振り上げる、手をはたくなど暴力行為がある

毎回毎回対応するにも限界があり、息子さんらも相手にしなくなると、次第に無口になり、一日中ボーっとして過ごすようになりました。
食事も残したり、毎日尿失禁もするようになっていったそうです。

処方薬を確認すると、アリセプト5㎎が含まれていました。

薬は開けて置いておけば自分でちゃんと飲むそうで、毎日指示通り服薬しています。

アリセプトをやめてみた

アリセプトの処方は3mgから始まりますが、一定期間服用を続けた結果、効果がなければ5mgに増量されます。

どうやら、興奮や暴力行為が目立つようになった時期と、アリセプトが3㎎から5㎎に増えた時期がほぼ一致していた様子。

思い切って、ご家族からアリセプトの中止を主治医に進言してもらうと、主治医もすんなり処方を中止しました。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

アリセプトの服用を中止してから3日後、笑顔で会話できるようになりました。

食事もしっかり食べるし、失禁がほとんどなくなりました。
全て、アリセプトを飲むのをやめてからの変化。

全ての人に、アリセプトをやめれば同じことが起こるわけではありません。

ですが、「効かないから増やす」という薬の固定観念を捨てることで、驚くほど認知症状が改善する場合があるんです。

一度、主治医と相談してみることをオススメします。