【最新情報】アルツハイマー病の原因と治療法が変わる?3つのタイプ別解説

別の記事で、認知症状の6つの型について触れました。
さらに、アルツハイマー病に焦点を当てると3つに分類できるので、紹介したいと思います。

アルツハイマー病は3つに分類できる

認知症は「人によって症状が違う」。

その通り!
アルツハイマー病は単一的な病気ではありません。

今回話す3つのタイプのどれに該当するか判定できれば、症状の改善を取り組むことができます。

1:炎症性(熱性)アルツハイマー病

炎症性アルツハイマー病は文字通り、全身的に起こる炎症が脳にダメージを与え、アルツハイマー病の発症に至った状態です。

症状としては、直前の記憶の喪失(短期記憶障害)が見られますが、言語・文章・計算能力は保たれます。

このタイプは遺伝性であることが多いです。

炎症反応が起こりやすい人の遺伝子は、人類がチンパンジーだったころから引き継がれる遺伝子と考えられています。

元来生物は進化によって自分に悪影響があるものを排除してきました。
それなのになぜ、悪影響の元であるような炎症反応が遺されているのか?

それは、そもそも炎症は悪い物ではないからです。

炎症反応を起こしているのは身体の中にある免疫物質であり、バイキンや病原菌から身体を守るための防御反応なのです。

免疫があることで、私たちの祖先は裸足で歩き歩き、汚い物を踏んづけたり、病原菌だれけの生肉を食べたりしても生き残ることができました。
つまり、免疫によって感染症から身を守る炎症を続けてきたのです。

2:萎縮性(冷性)アルツハイマー病

「認知症=脳が萎縮する」と思われている人は多いですが、実際は萎縮しなくても認知症は起こります
(さらに言えば、萎縮があっても認知症状がない人もいます)

そんな中で、このタイプは炎症こそないものの、脳が萎縮していることによってアルツハイマー病の症状を呈しています。

また、甲状腺ホルモンなどのホルモン値・ビタミンD・インスリン値が低いとされています。

ちなみの1型と2型は同時に見られることがあります。
この混合型は糖毒性とも言われており、血糖値が慢性的に高い上に炎症が見られるなどの状態になっています。

3:毒物性(汚性)アルツハイマー病

このタイプは40代後半から60代前半に、強いストレスにさらされた時に症状が現れる場合が多いものです。

数字や会話、整理などに関わる認知機能が低下します。
うつ病や注意欠陥など精神医学的な影響も大きい。

一般的にアルツハイマー型認知症では短期記憶障害(1分以内の事も覚えられない)が多いですよね。

でも、このタイプが進むと短期記憶だけでなく、過去の出来事を思い出す、ゲームのやり方、会話など、今まで当たり前にできていたことも難しいことがあります。

このタイプが一番やっかいで、一般的なアルツハイマー病の所見と大きく違います。

この原因を進めていくと、血液検査にて亜鉛の数値が低く、銅の数値が高いことがひとつ。

もうひとつが、水銀やカビから発生する有毒化学物質の数値が高いこと。

水銀は、最近はほとんど行われてなくなったようですが、銀歯に含まれています。

銀歯とアルツハイマー病の関係に証拠はないという意見がある一方、銀歯に含まれる水銀等を除去したらアルツハイマー病の症状が軽減したとの報告もあります。

他にも有毒物質は多数あり、水銀だけがアルツハイマー病の原因とは限りません。

例えばカビ。
家の所々にカビが発生している場合に、空気中のカビを吸い込んで体に取り込んでしまう場合があります。

アミロイドβは悪か?

アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβはこれら3タイプ発生しているわけですが、アミロイドβの発生自体は基本的に正常な防御反応です。

これまで製薬会社が必死に開発した薬にはアミロイドβを除去する効果があり、理論上では進行を止める効果が期待できます。

しかし、アミロイドβの除去によって通常の防御機能も奪われてしまう場合があるため、3:毒物性のように毒物にさらされ続ける環境にあると、その毒物から守ってもらえなくなります。

結果として、余計に重大な認知機能が失われる可能性があります。

したがって、アルツハイマー病の見通しから逃れるためには、薬でアミロイドβを除去するよりも、アミロイドβが余計に発生しない状況を作りだす方が、はるかに安全かつ効果的。

1:炎症性であれば、炎症の元を絶つ。
2:萎縮性の場合は、ホルモンバランスが崩れない自律神経を整えるようにしたり、糖尿病予防に努めるなどの生活習慣の改善。
3:毒物性は、体が毒素にさらされることを避けるようにする

こういった対策が推奨されます。