毎日20分歩くだけ 認知症リスクを下げる運動習慣の科学的根拠

脳は衰えるもの

脳は、25歳を境にどんどん老化していきます。
これはすべての人が避けられない自然現象。

しかし、同じ年齢でも脳の老化具合は人それぞれ違います

その原因はいくつかありますが、その一つが「運動」。

結論から言うと、脳の老化は運動によって歯止めをかけることができます。

カロリー消費で脳が元気に?

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加齢による前頭葉の萎縮の進み具合は、カロリーの消費量と密接に関わると言われています。

よく動いてカロリーをしっかり消費する人は、加齢による前頭葉の萎縮の進行が遅くなるということです。

前頭葉は「思考」の領域であり、高次脳機能を司っています。
運動することでこの機能を維持・向上することができると言われてます。

が、座っている時間が長くてあまりカロリーを消費しない人は、萎縮の進行が逆に早くなると言われています。

ある程度老化が進んだ年齢になってから、たまに近所を軽くジョギングする程度では、老化した分を完全に取り戻すことはできません。

それでも、ある程度の回復や、その後の老化を緩やかにする方法はあります。

脳が若返る20分の使い方

ある研究で、約2万人の70~80歳女性を対象に、20年以上にわたる調査が行われました。

それによると、普段から定期的に運動をしている女性は、座っている時間が長い女性よりも記憶力、集中力、注意力が上回っていました。

運動をしている女性の脳はそうでない女性より3年分、脳が若かったそうです。

70歳以上なのだから、当然過酷な運動をしていたわけではありません。
毎日20分、疲れすぎない程度に歩くことで効果が生まれます。

脳の老化は20代から始まるのだから、若いうちから適度に運動を続けていれば、数十年後には比較的若さを保っていられるということになります。

若いうちの理想の運動量は、軽く息が切れる程度のランニングを1日20分続けることです。

では、老化が進んでいる人、認知症になった人には効果がないのか?

そんなことはありません。

脳は何歳になってからでも活性化することができます

事実、適度な運動を取り入れたことで、80代で認知症状が改善した人もいます。

認知症改善・予防につながる運動の仕方

・自己判断で運動方法を決めている
・運動さえしていれば認知症を改善できる

これは間違いだと思ってください。

それで改善する人も稀にいますが、ホント稀。

✔適切な運動方法
✔運動以外の認知症リスクの排除

これらを意識することで改善・予防が成り立つんです。