カロリー神話崩壊~肥満と認知症~

肥満は認知症のリスクファクターと言われています。

認知症だけじゃなく、様々な健康被害の原因になるんです。

まあ、そうでなくても、できるものなら痩せたいですよね。

では、肥満を解消するためにやるべきことはなんでしょう?
運動?
規則正しい生活?
カロリー制限?

確かに、ダイエットをする上でこれらは間違いではありません。
ただし、正しくできていなければ、これらは逆効果でしかない。

肥満の原因はカロリーの摂りすぎだから、
・高カロリーの脂質を避ける
・食事量を減らす
といったダイエット方法が基本になっています。
まさにカロリー神話。

ですが、それは無理なダイエットであり、かえって非効率的かもしれません。

実は、低カロリー、低脂質の生活を続けていると、以下のような様々な弊害が起こり得ます。

  • 糖質が欲しくてたまらなくなる

  • 満腹感を感じにくくなる

  • 体温が下がり代謝が低下する

肥満を解消するためのダイエットとしては、低カロリー・低脂質生活は全くの逆効果なるかもしれないんです。

また、特に致命的となる問題のひとつが、「脳の機能が低下する」ということ。

脳は1日の消費カロリーのうち、20%を消費することで活動しています。なので、カロリー制限してしまうと、脳が消費するカロリーも減る=脳の活動が制限されるということになるんです。

また、脳の60%は脂質が占めています。
(残りの40%はたんぱく質)

なので、低脂質の生活はカロリーと同様、脳に必要な脂質も減ってしまうことになります。

神経伝達物質やホルモンは脂質を原料としているので、脂質が減ればその機能も低下する。
脂溶性のビタミンの吸収も悪くなるので、身体はだんだん弱くなり、認知症のリスクを高めてしまう。

ダイエットや認知症予防に大切なのは、良質で十分な栄養をとり、適度な運動によりカロリーを消費すること。
規則正しい生活も、代謝アップを後押ししてくれます。

アルツハイマー病は第3の生活習慣病とも言われています。
生活習慣の改善が認知症のリスクを軽減する方法のひとつなんです。

若いうちはもちろん、すでに認知症になっている高齢の方でも、改善を意識してみてくださいね。